子育て情報『親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法』

親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法

小学校5年生の子の例のように親が手をかけすぎてしまったり、「自立させよう」と思うあまり子どもを放置してしまったりすると、子どもが身につけるべき力をつけさせるのに余計なエネルギーがいります。もちろんこれには個人差がありますから、一概に「何年生だから~~ができるべき」と言い切ることはできません。

発達段階に合った課題を子どもがクリアしていくために大切なことは、「自分でできるかな?」など本人のやる気を引き出す声掛けや、できたときに「すごい、さすが!」などと褒める声掛けをしてあげること。

時間割の準備をする、上履きを洗う、忘れ物をしない、など「他の子どもができているのに、自分の子どもはできていない!」なんてこともあるでしょう。親御さんは焦るかもしれませんが、できないことがあっても大丈夫です。少しずつ挑戦させながら、失敗しても「大丈夫、そのうちできるようになるから」と自分の失敗談なども話しながら励ましたりするといいですね。「みんなできているのになぜ、あなたはできないの!」は禁句ですよ。

親の心配は子どもの負担になる。新学期に大切な「聞く」より「聴く」の実践法


自分の想いを人に伝える練習を!

親御さんからの質問【3】

学校の先生から「自己主張をできるようにしておいてほしい」というお話がありました。
特に「分からない」「できない」といったネガティブな自己主張をしっかりできることが大切だ、とのこと。でもうちの子どもは、こうしたことを自ら口に出せずじっと口をつぐんでしまいます。うまく言葉を引き出すコツを教えてください。

低学年のお子さんには、「自分が困ったときには、相手にそれを伝えることが大切だよ」と教えてあげてください。実際、「困ったとき、何も言えずにただ泣いてしまう」「トイレを我慢してお漏らしをしてしまう」という1年生はいるものです。一方で、自分の主張ばかりして、相手を受け入れることが苦手なお子さんもいます。

人間は社会的動物ですから、集団の中で他者と共にしか生きていけません。その中では、まず自分の考えや欲求をもち、それを他者に伝える必要があります。
伝えたらすぐにそれが通るということではないので、時には思い通りいかなくて我慢することも必要。ですから、1年生になったらまずは自分の気持ちや要求を言葉で(文字や他の表現も可)相手に伝えることができるようになるといいですね。

家庭では、「お母さん!」と子どもが言うだけで「ああ、お水ね」とお水を出してしまうなど、子どもの要求を簡単に叶えてあげてしまうようなこともあるでしょう。

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