子育て情報『スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条』

2019年5月9日 09:05

スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条

スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条


これは今の子どもたちが、小さな時から遊びを通して多様な運動をするよりも、サッカーや野球など固定したスポーツしかしていないことに原因がありそうです。実際、野球はすごくうまいけれど逆上がりができない子や、スキップができない子などもいるんですよ。

また、近頃では運動をする子どもとしない子どもの二極化も問題になっています。運動をする子はしっかりするけれど、しない子は全然しない傾向にあるのです。特定のスポーツに励むことが悪いわけではありませんが、子どもは本来なら、木登りや鬼ごっこなどをして友だち同士で遊び込むことが大切です。幼児期や小学生時代は、多様な遊びを通してバランスよく体力を向上させましょう。そうすれば、転んでも手が出ず顔を怪我することも、疲れてすぐに座り込んでしまうこともなくなるはずですよ。

また、もうひとつの「体力」である「防衛体力」についても少し触れておきましょう。
防衛体力とは、病気やストレスに対する抵抗力のこと。近年、子どもたちの防衛体力の低下が問題になっています。防衛体力は、しっかり食べたり充分な睡眠をとったりすることによって向上させることができるものです。というわけで、次は「子どもたちの睡眠」へと話を移します。

スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条


子どもの就寝時刻は年々遅くなり、睡眠時間は世界一短い

学校で午前中ぼーっとしている子どもや、遅刻して登校する子どもは、今や珍しくありません。その理由は、子どもの就寝時刻が年々遅くなっているからです。

こちらのグラフを見てください。1歳半~5歳の幼児のうち夜10時以降に寝る子どもの割合はどの年齢でも例外なく年々増加しています。


スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条


また、『平成28~29年度児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書(日本学校保健会)』によると、小学生の就寝時刻は1・2年生で9時過ぎ、高学年になると10時を過ぎています。そして、その時刻は年々遅くなる傾向にあるのです。子どもの就寝時刻が遅くなり睡眠時間が短くなると、以下のような悪影響が懸念されます。

<夜更かしをすると>
・睡眠不足になり肥満につながる。
・心身の成長が妨げられる。
・慢性的な時差ボケ状態になり集中力がおちる。
・セロトニンの分泌が減り、イライラが増し、感情のコントロールが困難になる。
・メラトニンの分泌が減少し、性の早熟化を招く。

(神山潤著『子どもの睡眠―眠りは脳と心の栄養』(芽ばえ社)

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