スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条
小学校低学年の子どもには、10時間以上の睡眠時間が必要です。登校時間から逆算して朝6時半に起きるとすると、夜9時前には就寝することが必要です。みなさんのご家庭では、実践できているでしょうか?
夜遅く、カラオケボックスや居酒屋さんで親に連れられた子どもの姿が見られることがありますが、これが良い状態だと言えないのは誰の目から見ても明らかなこと。驚くべきことに、日本の子どもたちは世界一睡眠時間が短いとも言われています。それほど、日本の子どもたちの睡眠に関する問題は深刻なのです。これをお読みの親御さん方は、お子さんの就寝時刻、睡眠時間をぜひ見直してみてください。
「うちの子は疲れやすいのかも」と心配しすぎないで
ここからは、この時期の親御さんのお悩みに“養護教諭の視点から”アドバイスをするコーナーです。最初の質問はこちら。
【親御さんからの質問 1】
うちの子は、運動会の練習があった日は帰宅した時点でもうくたくたです。でも他の子のお母さんに聞くと、そんな日でも放課後たっぷり外遊びしている子が多い様子。うちの子は他の子より疲れやすいようです。「体力のある子」と「疲れやすい子」の違いはどんなところにあるのでしょうか?
子どもは体格にも個人差があるように、体力にも個人差があって当然です。一般的に言えば、よく食べる子、よく眠る子は元気でよく遊びます。食事が細かったり、睡眠が充分とれていなかったりすると疲れやすくなり、外遊びもしなくなります。
食事の食べ方にもかなり個人差がありますが、食べられない子には無理に食べさせるというより、バランスよく食べさせること。そのためには、できるだけ間食を減らして3度の食事をしっかりとらせることが大切です。
あとは、早寝早起き、体を動かすことなどを心がけるといいでしょう。他の子どもたちとあまり比較しないで、疲れたら休ませればいいのです。しっかり眠って、次の日に元気になっていれば問題ありません。
体だけでなく心も休養を。おすすめの週末の過ごし方
【親御さんからの質問 2】
共働き家庭のため、平日は寝るのが遅くなりがちで、子どもは睡眠不足気味。土日たっぷり寝ることで体力は復活するのですが、一週間が始まると、月曜日が終わった時点でさっそく疲れてしまうようです。疲れをとるだけでなく、より疲れにくい体を作るために、子どもには土日どう過ごさせればいいのでしょうか?
基本的には「寝だめ・食いだめ」