スポーツを習えば体力が向上するとは限らない!? 子どもの体力アップの秘訣・3か条
はできません。土日、たっぷり寝ることで、一見疲れが取れているようには見えますが、寝だめによる生活リズムの崩れはかえって次の1週間に影響してしまいます。最近は、土日になると午前中はベッドの中、食事は1日2食という家庭もあるようですね。大人はそれでもいいですが、成長期の子どもにはNGです。
休日も、家族そろって朝食を食べ、少し体を動かし、昼食や夕食もしっかり食べましょう。その方が、次の週を元気に過ごせます。「休みの日をゆっくり過ごす」とは、「遅くまで寝ている」ことではなく、「いろいろなことに追われないで、家族で散歩したり、一緒に夕ご飯を作って家族でゆっくりお話ししながら食べたりする」こと。そんな生活が望ましいですね。
「1週間に一度は、家族そろって素材から調理したものを一緒に食べる」。こんな休日の過ごし方をお勧めします。疲れを取るためには、体の休養だけではなく楽しく過ごすという心の休養も必要です。
遊び疲れて宿題ができないなら「朝宿」を
【親御さんからの質問 3】
学校から帰ってくると「疲れたー」と言って宿題もしないのに、お友だちから「遊ぼう」と誘われると途端に元気になって外へ出て行ってしまいます。外遊びから帰ってくれば当然クタクタでますます宿題を嫌がるので、つい叱ってしまう毎日です。「疲れたー」と言う子どものマインドをサッと宿題へ向けさせる、効果的な声掛けはないでしょうか?
「疲れたー」と言って帰ってきても、友だちから誘いがあれば元気に出かけていくのが子どもです。当然、遊んだ分体は疲れますが、そんな時は早く夕ご飯を食べてお風呂に入り、すぐに寝させるといいでしょう。宿題ができなかったら朝やればいいのです。
そのほうが、人間の生体リズムに合っていて能率は上がります。「朝宿」がおすすめですよ。
子どもの体力アップの3か条
子どもは成長・発達していく途上にあります。子どもに元気にすくすく育ってほしいと思うのなら、家庭の生活リズムは大人ではなく子ども優先にすることが大切です。
子どもの「行動体力」や「防衛体力」を高める秘訣は、なんといっても、「体を動かして遊ぶ」「おなかをすかしてしっかりご飯を食べる」「夜は早く寝て朝は早く起きる」この3つです。お子さんの成長のために、できるだけ大人が子どもの生活に合わせたいですね。
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