文化施設に行くと学力が上がる!「博物館・科学館」での調べ学習を成功させる秘訣【小学生の自由研究】
いま、博物館や科学館が改めて注目を集めていることをご存じですか?話題の展示にたくさんの人が詰めかけて長い列ができている光景は、ここ数年、テレビ番組でもよく見かけるようになりました。夏休み中の博物館や科学館は、子ども向けの特別企画が催されていることが多いので、自由研究のテーマに迷っている方にもおすすめのスポットです。
今回は、博物館や科学館が注目されている理由や、実際に訪れるときに必要な準備・自由研究のまとめ方についてご紹介しましょう。この夏は、お子さんと一緒に博物館や科学館で楽しく学べる自由研究に取り組んでみませんか?
博物館は子どもの興味を掘り下げるきっかけになる
かつて「学校の社会見学で訪れるところ」といったイメージの強かった博物館は、いまや幅広い年代がこぞって楽しむお出かけスポットとなりました。
博物館や科学館が注目されるようになった背景には、スタンダードな総合博物館が特別企画展示に力を入れていることや、鉄道・宇宙・恐竜・おもちゃ・アニメ・ラーメンといった子どもにも親しみのあるジャンルに特化した専門博物館が増えていることなどが挙げられます。また、最近では、展示されているものも、古い資料や模型のみならず、動画やバーチャル体験なども充実してきています。知識を深めるためのアプローチが多彩な点も、人気の理由のひとつだと言えるでしょう。
平成29年度に実施された学力調査の結果と、その対象となった小学6年生および中学3年生の子どもたちの保護者に対する調査の結果を関連づける調査報告書によると、親が子どもを、美術館・博物館・科学館・劇場・図書館といった文化施設に連れて行っている場合ほど、子どもの学力が高いという結果が出ているのだそう。
MP人間科学研究所代表であり心理学博士の榎本博明氏は、この結果について、小さい頃から親に連れられて文化施設に出かけることで知的好奇心が刺激され、のちの学習意欲につながるからだと推測しています。
特に博物館や科学館は、興味をもったテーマについて深く知識を掘り下げることができるので、子どもの興味を掘り下げる良いきっかけになります。夏休みの自由研究で取り上げる題材としてもぴったりですよね。自由研究を、博物館や科学館に通う入り口にしてみてはいかがでしょうか。
博物館や科学館へ行く自由研究は「準備」がキモ
実際に、博物館や科学館をテーマにした自由研究を進めるには、大まかな手順として準備・見学・まとめの3つに分けられます。