“退屈な時間” を過ごす子が最強のワケ。将来活躍するための「4つの力」
新型コロナ蔓延により、世界は変化を余儀なくされました。子どもたちも、この大きな時代のうねりと無関係ではいられません。学校ではオンライン授業が導入されたり、自宅ではお父さん・お母さんがテレワークをしていたりと、いままでとは違った生活になっているでしょう。
そんな新しい時代、わが子の未来はどうなってしまうのかと不安になっている親御さんも少なくないはずです。そこで今回は、これからの時代を生き抜いていく子どもたちに「絶対必要な力」を考えてみました。
子どもたちの65%が、いまはない職業につく!?
これから世界はどうなってしまうのでしょうか?子どもの未来という観点から世のなかを見てみましょう。
1. テクノロジー化が急速に進む
IT化にともなって、「処理的な事務仕事は、2020年代を通じて半分に、その後の10年でほぼなくなっていくのでは」と、教育改革実践家の藤原和博氏は見ています。
すでに、さまざまな店舗で自動精算機が普及し、企業では事務作業のIT化もどんどん進んでいますよね。「いまの子どもたちが大人になったとき、その65%はいまはない職業につく可能性が高い」という研究データもあるように、テクノロジー化は子どもたちの職業にも大きく影響を与えるのです。
2. さらなるグローバル化が進む
「多様性」という言葉を聞かない日はないほど、その必要性が各方面で指摘されています。人口減少や高齢化が進む日本。労働者不足の懸念や、世界との競合力強化の側面からもグローバル化の波は避けられないでしょう。「これからは国境を越えて人がつながっていく事象がさらに進んでいく」と教育ジャーナリストの中曽根陽子氏が言うように、これからはさまざまなパーソナリティーをもつ人たちと仕事をしていく時代なのです。
「テクノロジー化」「グローバル化」、どちらも未来の仕事に直結する大きなテーマ。親世代とは違う能力が、子どもたちに求められるようになるでしょう。
それは、どんな能力なのか――専門家の意見を参考に、「将来絶対に必要になる4つの力」を考えてみます。
将来活躍するために必要な力1:「考える力」
先の見えない時代に必要とされるのは、「記憶力」ではなく「考える力」です。「 “記憶力がよい = 頭がよい” わけではない!」と断言するのは、精神科医の泉谷閑示氏。本来、人間の頭には「考える仕組み」が備わっているのに、現代社会では記憶力のほうが評価されてきたため、応用力のない人が増えたと言います。