幼稚園から始まる「いじめ」。ピークは小2! その原因は「過度な欲求不満」でした
ととらえられていた事例なども報告の対象となったのです。
そしてもうひとつの理由は「子どもたちのストレスが増加したから」。不登校の子どもたちを長年見てきた「フリースペースたまりば」代表の西野博之氏は、子どもたちのストレスの原因を「子どもを追い詰めるほどの早期教育」だと分析しています。
親が子育ての完璧さを求め、その成果を子ども自身に対して要求する。大人が不安だから、子どもは大人に弱音を吐き出せず、つらい感情も抱えこんでてしまう。そしてストレスのはけ口は自分より弱い子どもにぶつける。
(引用元:AERA dot.|主犯格がストーカーのように監視親の“教育虐待”が原因?いじめ低年齢化の実態)
西野氏によると、これが「いじめが再生産される構図」とのこと。いまの早期教育はかつてないほどに低年齢化しているため、現代の子どもたちは親世代が子どもだったときと比べて、かなりのストレスをため込んでいるのです。
いじめ問題の根本にあるのは「子どもの欲求不満」
次に、いじめっ子のストレスの原因を考えてみましょう。前出の佐々木氏は、いじめ問題の根本にあるのは「子どもの欲求不満」だと断言しています。
欲求不満の度が大きくなったとき、幼い子どもは他の子どもに乱暴をしたり、いじめたりします。そして、そういう子どもは、攻撃的になると同時に赤ちゃん返りをします。
自分がちょっとなにかされると「痛い、痛い」と言って大騒ぎをするくせに、他の子どもには激しく攻撃をするのです。
(引用元:HugKum|幼児から起こる「いじめ」問題。原因の多くは、子どもの過度な欲求不満です。【子育ての道を照らす佐々木正美さんの教え】)
佐々木氏は著書『「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本』のなかでも、子どもの欲求不満について指摘しています。
子どもが他者に攻撃的な態度をとったならば、その子の「欲求不満のタネ」はいったいどこにあるのかを考えるとよいのだそう。
佐々木氏、家庭教育アドバイザーの柳川由紀氏、心理カウンセラーの大崎清美氏のアドバイスを参考にしてみましょう。
【欲求不満のタネ1】親に話を聞いてもらえない
「ママ、見て!」という呼びかけに対し、「忙しいんだから、あっちへ行って」「はいはい、あとでね」などの返事をしていると、子どもは「自分の話を聞いてもらえない」と感じます。
また、子どもが「ママ、見て」