子育て情報『幼稚園から始まる「いじめ」。ピークは小2! その原因は「過度な欲求不満」でした』

幼稚園から始まる「いじめ」。ピークは小2! その原因は「過度な欲求不満」でした

すると、両親のけんかを見て、「ママとパパの仲が悪いのは自分のせいだ」と自分を責めたり、「次に怒られるのは自分かもしれない」と不安になったりするのです。そして家のなかでため込んだイライラを発散するために、誰かをいじめるようになります。

いじめの低年齢化5


いじめっ子・いじめられっ子、どちらも「欲求不満が強い子」

「欲求不満のタネ」を4つ挙げましたが、どうやら「欲求不満のタネ」をもつ子どもが「いじめっ子」になるとは限らないようです。

欲求不満の子どもついて佐々木氏は、「自分を守るために攻撃的になって『いじめる人間』になるか、もしくは自信をなくして萎縮してしまい『いじめられやすい人間』になってしまう。こういった両者が、いじめ、いじめられるの関係になる」と分析。

また大崎氏も、アトランティック大学・コンコーディア大学・ウプサラ大学が行なった共同研究の結果を挙げ、精神的に不安定な状態の子どもは、「いじめっ子になるだけでなく、いじめられっ子になる、つまりいじめの加害者、被害者のどちらにもなる恐れがある」と指摘しています。
では、子どもを欲求不満にしないために、親はどんなことに気をつけたらいいのでしょう?

それは「子どもの話をよく聞くこと」「子どもとふれあう時間をつくること」です。佐々木氏は、子どもをひざに乗せてたっぷり話を聞くだけで、子どもの気持ちは安定すると話しています。
ゆっくりお風呂につかりながら、いろいろな話をするのもよいそうです。

子どもの話の聞き方については、以下のインタビュー記事にも詳しい説明があります。『言葉ひとつで子どもが変わる やる気を引き出す言葉 引き出さない言葉』著者で、ビジネスコーチの石川尚子氏が「子どもの自己肯定感を育む聞き方テクニック」を教えてくれました。ぜひ読んでみてください。

いじめ問題石川

『子どもに揺るぎないパワーを与える、親が子どもの話を「聴く」ということ』

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親御さんのなかに、「いじめっ子」「いじめられっ子」だった方はいるでしょうか。筆者は後者でしたが、大人になったいまでも嫌な記憶として残っています。当時中学2年生だったことは覚えているものの、いじめのきっかけは思い出せません。ですが、「欲求不満のタネ」についてはいくつか心当たりがあります。
「子どもの話を聞くこと」は簡単なようでなかなか難しい――。でも、時間を見つけてしっかり子どもに向き合っていきたいものですね。

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