幼稚園から始まる「いじめ」。ピークは小2! その原因は「過度な欲求不満」でした
と言っているのにもかかわらず、「走らないで!」「ちゃんと前を見て歩いて!」など、子どもの言葉を無視し、子どもの行動を否定するのもよくありません。話を聞いてもらえず、親から否定的な言葉を言われた子どもは、「自分の存在そのものを認めてもらえていない」と感じるようになってしまいます。そして、存在を認めてもらえないというイライラが他者に向かってしまうのです。
【欲求不満のタネ2】親からの期待が重すぎる
親からの期待が大きすぎるような場合も、子どもは欲求不満になります。「100点とれるように頑張って!」「〇〇君がかけっこで1番になったら、ママ嬉しいな」など、子どもにプレッシャーをかけるような言動は危険です。
親の期待通りの結果が出ているうちはいいですが、成績が悪かったり、習い事などで思ったような結果が出なかったりしたときは、「ダメな子だと思われてしまう」「自分は愛されていない」という気持ちになってしまいます。そして、その満たされない気持ちが怒りに代わり、自分より弱い相手に向かうのです。
子どもに対して過剰な期待をしていないか、一度よく考えてみましょう。
「こんなこともできないの?」「あなたってダメな子ね」といった、人格を否定するような言葉もNGです。【欲求不満のタネ3】親が過干渉
親が過干渉の場合、子どもは自由に行動できないためストレスを感じます。「自分は完璧ではない、不完全な存在だ」「完璧でないから親から認めてもらえない」と、自分のことを嫌悪するようになるのです。そして、その不安や寂しさを紛らわすために、誰かをいじめるようになります。いじめは悪いことだとわかっていても、いじめをやめられなくなる子もいるのだとか……。
また過干渉な親の子どもは、問題解決力が育ちません。なんでも親が先回りしてサポートしてしまうので、考える力が育たないのです。すると、物事がうまくいかないときや、失敗をしてしまったときに、誰かに責任転嫁をするようになります。
【欲求不満のタネ4】両親の仲が悪い
母親と父親がけんかばかりしている家庭で育った子どもは、大きなストレスを抱えるようになります。本来であれば、家は家族がリラックスできる場所のはず。しかし、夫婦仲が悪い家庭は家族のコミュニケーションが希薄なため、子どもにとって居心地が悪い空間となってしまいます。
自分の家なのにリラックスできないのですから、子どもは気持ちが安定しません。