子育て情報『1日1万3,000歩、歩いてる? よく歩く子はキレにくく、集中力があり、運動能力も高かった!』

1日1万3,000歩、歩いてる? よく歩く子はキレにくく、集中力があり、運動能力も高かった!

とし、持久力や心肺機能を高めるためにも、日頃から歩いたり体を動かしたりする習慣づけを推奨しています。メリット3:「集中力」「忍耐力」があり、「自己効力感」が高い
『てくてくわくわく歩育ブック』著者で武蔵丘短期大学教授の太田あや子氏は、「歩かない子は、体力が低下するだけでなく、頑張る気持ちもなくなってしまう」と実感しているそう。少し長い距離を一生懸命歩いて目的地にたどり着く達成感は、小さな子どもにとって大きな成功体験となります。その繰り返しが自己肯定感や忍耐力を育み、頑張る自分を認める「自己効力感」へとつながっていくのです。

また、「長い距離を歩ける子の脳は、忍耐力がついてくる」と話すのは、発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家である加藤俊徳氏です。加藤氏によると、「長く歩けるというのは、それだけ長い時間、脳を使い続けることができるということ」なのだそう。集中力や忍耐力を育むのに「歩く」という行動が有効だとわかりますね。

メリット4:脳が活性化されるので「学力」が高くなる
太田氏は子どもが歩くことのメリットとして、歩く途中で木の実や葉っぱを集めたり、立ち止まって生き物や植物を観察したりできることを挙げています。
虫の声や花の香り、土の感触など、身のまわりの自然に触れて五感が刺激されることで、脳が発達するのです。

さらに前出の加藤氏は著書のなかで、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎを動かすと全身に血液がめぐり、脳に十分な酸素が送り込まれると述べています。それによって脳が活性化されて集中しやすい状態になり、記憶力アップも期待できるそう。青森県のある小学校の調査では、「車で通学する頻度が高いほど、学力の低い児童が多い」という結果が出ており、毎日徒歩で通学している児童の方が、学力が2.6倍も高かったそうです。

メリット5:「ストレス耐性」がある。イライラしにくい
上記の調査で、ほかにもわかったことがあります。それは、車通学の「キレる」傾向がある子に、徒歩通学を推進したところ落ち着きが見られるようになったということ。適度な運動をしたり、太陽を浴びたりすることで分泌される脳内物質セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
このセロトニンが欠乏すると、イライラしやすくなったり無気力になったりと、心が不安定になります。このケースでは、徒歩通学に切り替えて毎日歩くようになったことで、イライラがおさまったと考えられるでしょう。

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