【ヒヤリハット事例集】子育て中におこりやすい事故とは?覚えておきたい応急手当方法
ビニールプール
水深が浅くても、なにかの拍子でうつぶせになってしまうと赤ちゃんは体勢を整えることができず溺れてしまう危険があります。水遊び中は目を離すことなく見守りましょう。
子どもは10cmの水深でおぼれるといわれており、水深20cmのプールで3歳児がおぼれた事例が報告されています(※2)。さらに、子どもがおぼれるときは、音もなく、静かに沈んでいく「本能的溺水反応」という現象が起こります。
バチャバチャと水音を立てることもなく沈んでいくため、目を離していると溺れていることに気づけません。お風呂でママやパパが髪を洗うときは子どもを湯船から出す、常に手が届くところにいるということを心がけましょう。
湯船や洗濯機などに水をためたままにせず、チャイルドロックを利用するという工夫も事故を防ぐ方法のひとつです。
やけど
消費者庁と国民生活センターのまとめによると、2010年12月から2020年12月までの10年間で、乳幼児のやけど事故は約2,000件の事故が起こっているそうです(※3)。
赤ちゃんは熱いものを避ける俊敏さがないため、熱いものに触れないようレイアウトを工夫したいですね。
炊飯器や電気ケトル
子どものやけどで多いのが、電気ケトルや炊飯器による事故です。高温の蒸気に触れたり、蓋が開いて中身がこぼれたりしてやけどを負うケースが報告されています。直接触れられない場所に設置しても、コードやテーブルクロスを引っ張って容器を倒し、高温のお湯や食品を浴びてしまうケースもあります。倒れてもふたが開かない製品を選び対策しましょう。
アイロンや調理器具
アイロンやフライパンなど、使用した直後は高温になるものの、使用していないときは冷たい製品には注意が必要です。子どもの警戒心が薄く、高温状態でも触ってしまう危険があります。使用後は放置せず、子どもの手が届かないところに片づけましょう。
グリルつきコンロや暖房器具
高温になるグリル付きコンロがあるキッチンや、暖房器具の周りには近づけないようにゲートを付けるのも効果的です。
消費者庁と国民生活センターのまとめによると、2010年12月から20年12月までの10年間で、乳幼児のやけど事故は約2000件の事故が起こっているそうです(※3)。子どものやけどで多いのが、電気ケトルや炊飯器、アイロンなどの加熱式の家電製品によるものです。