【ヒヤリハット事例集】子育て中におこりやすい事故とは?覚えておきたい応急手当方法
頭の打撲は数時間後に症状が出ることもあるため、元気にみえても無理せず過ごしましょう。
異物が喉につまってしまった
異物の除去は一般的に「背部叩打法(はいぶこうだほう)」を試し、異物が取れない場合は「腹部突き上げ法(ふくぶつきあげほう)」を行います。いざというときに即座に対応できるよう、覚えておきたいですね。背部叩打法は1歳未満の乳児と1歳以上とでやり方が異なります。また、乳児には腹部突き上げ法は行えないので注意しましょう。
異物がのどに詰まったときは緊急を要するため、まずは119番に通報して救急車を手配します。周囲に人がいれば、救急車を呼んでもらいましょう。
背部叩打法
子どもをうつぶせにして、背部をたたく方法です。
片腕の上に赤ちゃんを片うつぶせに乗せ、手のひらであごを支え頭を低くします。もう一方の手のひらで、背中の真ん中付近を強く数回たたきます。
1歳以上であればわきの下から腕を通して身体を支えながらあごをそらせます。手のひらのつけ根部分で、肩甲骨のあいだを強く連続でたたきます。
腹部突き上げ法
背後から子どもを抱くように両腕を回し、握りこぶしを作ってみぞおち付近を下方から手前上方に向かって圧迫します。
やけどをしてしまった
やけどで何よりも大切なことは、流水で冷やすことです。10分~30分程度、十分に冷やすことがやけどを進行させないポイントです。衣類の上からやけどをした場合は、無理に脱がさず服の上から冷やしましょう。
シャワーや水道から水を直接あてると刺激が強いときは、洗面器などに水をためながら冷やすと良いでしょう。
やけどは範囲やその程度により対応が異なります。広い範囲のやけど、顔のやけどは救急車を呼びましょう。病院を受診する目安は、手のひら以上の範囲でやけどを負った場合や水ぶくれができているやけどです。陰部にやけどを負った場合も、感染症を起こすことがあるため医療機関を受診しましょう。
ヒヤリハット対策で子どもの事故を予防しよう
子どもの成長はとても早いものですね。昨日までできなかったことが急にできるようになり、活動量や行動範囲がぐんと変わって驚くことがあるのではないでしょうか。ヒヤリハットを防ぐためには、子どもの成長を先読みして、先手先手で対策しておくことが欠かせません。
ヒヤリハット事例の多くは「まさか」「きっと大丈夫」という場面で起こるものです。