一生ヒラのつもり? 妻が語る“出世欲ゼロ夫”への本音と対処法
2人のお子さんをお風呂に入れ、家族みんなで夕食を囲むのがご主人の生きがいとのこと。
正真正銘のイクメンで、話を聞くに羨ましい限り……と思いきや、社内での評価はとても低いそう。収入も入社時からほぼ増えていないのが奥さんの悩みでした。
考えてみれば、家の中でイクメンとして活躍できるのも、子どもが小さいうちだけです。子どもたちが中学生、高校生になり、子育てに手間よりお金がかかってくるころ、家庭のバランスがどうなってしまうのか。一抹の不安はありますね。
●(3)いつまでも現場に出られる?
『出世するとスタッフ管理がメインになる。それがイヤなんだそうです。
「俺はずっと現場にいたい。一生現場で働いてたい」って、ちょっと聞く限りはカッコいいかもしれないけど、年をとったときに今と同じ働き方ができるのか 、すごく不安ですね』(30代女性/会社員/ひとりっ子のママ)
おっしゃる通りです。
若いうちはキツい現場仕事も問題なくできるでしょう。長い時間働くことで、収入面をカバーすることだって難しくありません。
でも、40代、50代になったとき、果たして同じように働く体力があるかどうか。もしも体が動かなくなってきたら、現場では「使えない人」扱いになってしまいます。長く勤めてきた場所で厄介払いされてしまうのは、ご主人本人にとってもつらそうですね。
●出世欲がない夫に妻ができること
ここまで、3人のママたちの悩みを紹介してきました。
出世欲のない夫とはどのように接したらいいのでしょうか。独身や子なしならまだしも、子持ちの世帯で生活していることを考えれば、ご主人の姿勢を放置しておくわけにもいきませんよね。
いろいろな方法があるでしょうが、ここではご主人のキャリアプランを一緒に考える ことをおすすめします。
ご主人が、今後のキャリアをどのように設計しているのか。また、一家が問題なく生活していくためには、いつ・どれくらいの収入が必要になってくるのか。具体的な数字を提示し、明確なビジョンを作っていきましょう。
将来設計ができてくれば、ひたすら「出世したくない」と言い続けていたご主人も、「ここまでの昇格はOK」「これ以上はNG」のように態度が変わってくるかもしれません。また、収入を世帯全体で考え、妻が大黒柱を担うという選択肢も出てくるかもしれません。
ただし、出世欲がなくてもプライドはあるのが、男性の難しいところです。