横になるのは逆効果? 医師が教える“残暑バテ”の原因と克服方法
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
お盆が過ぎた後にやってくる“残暑バテ”を防ぐための方法を知るために、医師に相談してきました。
青森県内で唯一、人口が伸びている地域として知られる六戸町にある沼田医院の医院長で、 小児科・内科医の沼田知明先生にお話を伺ってきました。
沼田先生は、長年にわたり乳幼児検診に携わっておられ、町の学校保健会長として多くの子どもたちのために活動されている先生です。
●残暑バテの原因と症状
残暑バテが起こってしまう原因を沼田先生に聞いてみました。
『自律神経のバランスが悪くなっている状態が引き起こしていると思います。自律神経は、自分の体をうまい具合に調整するように動いている神経です。
ただ、意識してコントロールできない・調整できない神経でもあります。この神経のバランスが崩れてしまうと、心身の不調が出てきます。
そこに、夏の暑さや悪天候が続いたことで湿度が高くなっていることも要因となります。さらに、仕事やお盆休みの活動といった体力的な面も関係しています』
さまざまなことが関係して心身共に不調となるということがわかりました。
症状は、どのようなものがあるのでしょう。
『自律神経のバランスを崩してしまうと、食べられない・飲めないなどの消化器系、めまいや頭痛などの循環器系、その他に寝付きが悪かったり不眠になってしまったりすることが起こります。心の面では、鬱っぽくなってしまったりイライラしたりということもあります』
自律神経のバランスが崩れると、体と心だけでなく免疫力の低下にもつながる そうです。
うまく保っていけるように早めに回復することが大切だということがわかりますね。
●自律神経を調節する「食事」「睡眠」「運動」について
私たちはどんなことに注意すればよいかを、沼田先生に聞いてみました。
『自律神経のコンディションを整えるということです。自律神経は自分で意識して調節できませんが、意識できる部分から少しずつアプローチをして、自律神経を修復させていくことはできます』
先生から、アプローチしていける大切なポイントを教えてもらいました。
1つ目は“食事”です。『バテているというのは、疲労の状態です。体力をつけなければいけません。ですから、肉魚卵などのタンパク質を意識して取るようにします。そして、疲労を回復させるためにビタミン類(B1、Cなど)