こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。
結婚して○年、表立って話が出てくるわけではありませんが、離婚危機や離婚話はちらほら小耳にはさむようになり“離婚”は案外身近な問題なのだな、と感じるようになりました。
とてもとてもデリケートな問題で、その原因や経緯はまさに千差万別ですし、乗り切る特効薬はありません。
しかし、今回は離婚危機を乗り越えた数組のカップルを取材し、印象に残った“ねぎらい”というワードに焦点をあて、その体験談をご紹介 させていただきたいと思います。
●離婚危機体験:Aさん
私の場合子どもが生まれてがらりと夫婦関係が変わってしまいました。
いわゆるワンオペで、仕事を続けながら妻である私がキャリアをあきらめ、家事と育児を一手に背負うのがつらかったです。
夫も、周囲の亭主関白な旦那さんと比べればがんばってくれていたほうですが、私は目がまわりそうな毎日の中で夫がダラダラしたり、愚痴をこぼしたりするたびに「私のほうが愚痴りたい」「手伝ってよ」「あなたの子どもでもあるんだよ」という気持ちを押し込んでだんまりを決め込んでいました。
そのうち、子どもにも良くないのはわかっているのに激しい喧嘩が続く ようになり、なんとか状況を変えようとしていましたがどんどん深みにはまっていく感じになりました。
あるときアメリカのドラマを見ていて、カップルカウンセリングの存在を知り、日本でもないか探して行ってみました。
大都市に比較的多く、実際に欧米で実績を積んだ方や、心理士などの資格を持った方も多くいます。
カウンセリングを受けて私がまずやらされたのが交換日記でした(笑)
ばかばかしいな、と思いながら始めましたが、続けていくにしたがって圧倒的にお互いの状況把握が足りていなかった ことに気づかされ、「お疲れさま」とか「大変だったね」とか、そういうねぎらいの言葉が自然と出てくるようになりました。
交換日記だと、忙しくても空いた時間にチェックできるから、私たちに不足していた部分をうまく補う、専門家ならではのやり方だったのかな?と。
ただのラッキーだったのかもしれませんが私の場合はそういうねぎらいの言葉が出だして、夫からも次第にそういった言葉をかけてもらえるように なって、氷が解けていくように離婚危機を乗り越えることができた気がします。男性はカウンセリングにかなり消極的な人が多く、抵抗を示します。