2020年プログラミング教育必修化!その目的は?なぜ必修化されるの? │ パピマミ
そのため、プログラミング教育では「プログラミング的思考」を身に付けることを目的としています。
以下ではプログラミング的思考にスポットを当てて解説していくので、参考になれば幸いです。
●プログラミング的思考とは?
文部科学省では、プログラミング的思考を以下のように説明しています。
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自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
引用元:文部科学省
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少し分かりにくい文章と感じるかもしれません。
特に「記号」というワードによってさらに難しく感じさせられるので、「記号」について簡単に解説してきます。
記号とは、プログラミング言語における「配列」という概念です。
「配列」は数字や文字列を格納するための変数のことで、値を入れる箱と考えるとイメージしやすいでしょう。
そしてこの「配列」という概念は、身近なことでも取り入れられています。
具体的には、たとえば料理のレシピ。
料理のレシピでは、以下のように記述されているのが一般的です。
A.酒(小さじ1)
A.醤油(大さじ1)
A.みりん(小さじ1)
1.鶏肉を一口大に切る
2.1とAを火にかけ、水気がなくなるまで煮る
このとき、格納する箱は1とAです。
1には「一口大に切った鶏肉」が格納されていて、Aには「酒」「醤油」「みりん」が格納されています。
このようなX=○○といった関係が、プログラミング的思考で説明されてた「記号」です。
この記号を用いて、「自分が行いたい一連の活動をどう最適化するのかを論理的に考える力」がプログラミング的思考なのです。●プログラミング的思考を身につけるメリット
プログラミング的思考を身に付けることにより、時代に左右されないプログラミングを扱う上で普遍的な思考能力を手に入れられると考えられています。
いつの時代でも使える思考能力なので、革新的な技術が開発されたとしても、適応できる可能性が十分にあるのです。
しかし中には、そもそもプログラミング的思考を身に付けずに、プログラミング言語の習得を目指すべきだと考える人もいるでしょう。
たしかにプログラミング的思考よりも、プログラミング言語を習得したほうが即戦力にはなるかもしれません。