2016年3月16日 21:00
サービスor安心? 「個人病院」と「総合病院」のどちらで出産すべきか
“なんとなく”です。
ただ、当時私がなんとなく行ったこの判断によって、わが家の次男は命拾いをすることになります。
次男を出産するとき、“常位胎盤早期剥離”というトラブルが起こりました。お腹の赤ちゃんだけでなく、母体の命にも関わる病気です。
「前回の陣痛と感じが違うな……」と思いながら病院に足を運ぶと、すぐさま緊急帝王切開がスタート。迅速な対応によって、母子ともに無事出産を終えることができました。
入院中、「緊急帝王切開に対応できない個人病院を選んでいた場合、総合病院に搬送されてからの手術になっていた。もしもそうなっていたら、赤ちゃんは助からなかっただろう 」と聞かされて、心底ゾッとしたのを覚えています。
たった一回の“なんとなく”の判断でしたが、その判断によって総合病院でのメリットを最大限に実感できた体験でした。
●総合病院で出産をするメリット・デメリット
【メリット】
・分娩時のトラブルにも迅速に対応 できる
・合併症や分娩時のリスクが伴う出産で、産科以外の医師によるケアが必要になった場合、提携している総合病院の方がスムーズ
・NICU(新生児集中治療室)があるなど、最新の設備や整っているケースが多い
【デメリット】
・検診での待ち時間が長い
・先生が毎回違う
・産婦人科病院・医院に比べ、食事はチープになりがち
・シャワーやトイレなどの施設は、産婦人科病院・医院の方が使いやすくキレイだった
●“プレミアム感”と“安心感”、どっちを優先する?
「結局、どっちがイイの!?」と聞かれれば、個人的にオススメなのは断然、産婦人科病院・医院です。
入院中の楽しさや快適さは、総合病院よりも産婦人科病院・医院に軍配が上がります。ただし、“なんのトラブルも起こらなければ” という言葉も付け加える必要があるでしょう……。
「お産は病気ではない!」「出産で死ぬことなんてない!」という意見を目にしたこともありますが、この言葉は正解ではありません。
お産で病気になることはありますし、ケースによっては命を落としてしまう可能性 だってあるのです。
次男の妊娠中、陣痛が始まる瞬間まで、私はなんの問題もない健康的な妊婦でした。
1人目を産んだときと同じように、今回も自然分娩で赤ちゃんを産むんだ、と、当日まで思っていたのですが、それでもトラブルは起こったのです。
つまり……、入院中のサービスや、お産のプレミアム感を取るなら、産婦人科病院・医院。