2016年3月30日 20:00
原因は白い麻薬!? 「砂糖」と「キレる子ども」の関係とは
その正体は、お砂糖です。消化吸収の早いお砂糖を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。
この変化を埋め合わせるため、血糖値をコントロールする“インスリン”というホルモンが大量に分泌され、このインスリンによって、今度は血糖値が一気に下がります。
血糖値の低下による影響を受けるのは、ブドウ糖をエネルギー源に機能している脳 です。
脳がエネルギー不足に陥ると、“集中できない”“ボーッとする”などの症状が現れます。
このような低血糖の状態を改善させるために、脳は“アドレナリン”というホルモンを分泌させるのです。
アドレナリンといえば、気分の高まりや攻撃性を司る、別名“攻撃ホルモン” 。お砂糖と“キレる子ども”がつながってきましたね。
低血糖症が起こると、以下のような症状が現れます。
・キレる
・疲れやすくなる
・物忘れが多くなる
・無気力になる
・眠たい
・不安になる
・頭痛
・筋肉がこわばる
・手や足が痺れる
などなど。
暴力的になったり、反社会的になったりするとも言われています。子育て中のママにとって、回避するべき症状ばかり!
実際にアメリカ・バージニア州の少年院で行われた調査では、お砂糖の摂取量を少なくコントロールされた少年たちに、以下のような変化があったのだそうです。
・反社会的行動……46%減少
・暴行……82%減少
・盗み……77%減少
・命令への服従拒否……55%減少
さらにその後、カリフォルニアやワシントンなどの少年院に収容される少年たち(8,000人)に対して同じ調査が行われ、反社会的行動が47%も減少した という結果が得られたのだとか。
お砂糖の悪影響といえば、メタボリックなど体への作用がメジャーどころですが、実は心や性格にまで影響を及ぼしているのです。
また、脳に直接影響を及ぼすお砂糖は依存性が大変高く、口にしたときに得る快感までの仕組みは、ドラッグを服用したときと同じものなのだとか……。
「やめたくてもやめられない!」とお悩みのダイエッターが大勢いらっしゃることもうなずけます。
●砂糖も含めた、すべての食べ物・調味料との付き合い方を見直してみませんか
現代を生きている子どもたちに“お砂糖を全く摂取しない生活”を強いることは不可能だともいえます。
いくら家庭で徹底していても、お友達のお宅でオヤツをご馳走になるシーンだってあるでしょう。