高額にならないか心配! お金がなくても弁護士にトラブル相談できる方法
リスク回避のため、少し費用がかかりますが、強制執行認諾文言付き公正証書を作成する という手があります。
公正証書を作成すれば、万が一支払いが滞ったときに裁判をせずに強制執行ができるので便利ですよ。
今回も、弁護士に依頼するかは別にして、まずは個別の事情に応じて将来トラブルになりにくい取り決めや書面作成をするための相談をしてみましょう。
●お金がなくても弁護士に頼める方法はある?
とはいえ、弁護士=高額というイメージのせいで、「相談や依頼をしたときにかかる費用が不安」という方は多いと思います。そんなときに使える制度をいくつかご紹介しましょう。
収入や資産状況の条件を満たした場合には、法テラスの無料法律相談 や弁護士費用の立替制度 を利用することができます。
立替制度では、弁護士を依頼したときにかかる書面作成費用、着手金、実費、報酬等の費用について、法テラスが法テラスの基準に基づいて金額を決定した弁護士費用を立て替えてくれます(法テラスと契約している弁護士なら申込みできますので、相談された弁護士に聞いてみましょう)。
利用者は毎月分割返済をすればいいので、生活に余裕がない場合でも安心です。
また、各地域で弁護士会や地方自治体が行う無料法律相談、相談だけなら無料の法律事務所もありますので、ご事情にあった制度をぜひ利用してくださいね。
●まとめ
現在、弁護士費用は自由化され各弁護士が金額を決めています ので、画一的な基準はありません。
備え付けの報酬基準の確認や見積作成依頼をして費用を確認しましょう。
タイムチャージ制や完全成功報酬制などさまざまなので、遠慮せず聞いてくださいね。
たとえば、私の所属するアディーレ法律事務所では、“離婚や浮気の慰謝料”に関するご相談は何度でも無料ですし、着手金をはじめとする弁護士費用は、分割でお支払いただくことも可能です。
民事法律扶助制度は、離婚に限らずさまざまな民事トラブルで使えますので、お困りや不安のある方は、トラブルの内容も費用も弁護士への相談をオススメします。
●ライター/正木裕美(アディーレ法律事務所:愛知県弁護士会所属)