嫌なことが楽しみに変化! 子どものお風呂嫌いを克服するコツ3つ
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
何年か前までわが家の隣人だったイギリス人夫婦の長女Zちゃん(当時2歳半)は、大のお風呂ギライ。毎夕、彼女の叫び声がわが家にまで響いてきたものです。
彼女と仲良しのわが娘(当時1歳半)は放っておけば1時間でも水遊び感覚で湯船に入っているような大のお風呂好き。
一体何が違うのだろう?と、ママ仲間で集まったときに話し合ってみました。
その結果、いくつかの「子どもをお風呂好きにするコツ」が見つかりました。今回はそのうち3つをご紹介します。
●(1)お風呂じゃなくて水遊び
お風呂場で体にお湯をかけると嫌がって泣き叫ぶという隣人のZちゃんにとって、「体をゴシゴシしなくちゃ・髪をキレイにしなくちゃ・顔を洗わなくちゃ・湯船にしっかり浸からなくちゃ」などなど、これらの「しなくちゃ」の多くは、「つまらないこと」であり「いやなこと」です。
これを「していい」に変えてあげる ことで、お風呂が楽しい水遊びに変わっていきました。
Zちゃんは、お風呂タイムには「自分で選んだ動物型スポンジを使っていい・甘い香りの石けんやキレイな色の入浴剤を使っていい・水鉄砲を使っていい・シャボン玉を飛ばしていい」などなどの“特権”を得たことで、お風呂場を嫌がらなくなっていきました。
まずは子どもが楽しく水遊びする道具を子どもと一緒に揃えることから始めたというZちゃんのママ。
『どうせお風呂場だし、濡れても泡だらけになっても気にすることはないのよね』と開き直り、この段階ではお風呂場を嫌わないことが第一なので、きちんと隅々まで洗えているかもあまり気にしないことにしたそうです。
『最後に、ウェットティッシュや濡れタオルで体の隅々まで拭いてあげればそれでOKよ!』とウィンク。こうして、Zちゃんの悲鳴は徐々に聞こえなくなっていきました。
●(2)夜より昼間、家の中より外
さらに、同じくイギリス人夫婦の長男A君(当時2歳半)もお風呂が嫌いで、お風呂にお湯を張り始めただけで逃げ出し、お風呂場に連れていけば泣き叫ぶ有様だったそうです。
『夕飯の前の5時がシャワーの時間だったけど、もう4時ころから愚図り始めるのよ』とはA君のママ。
「5時なら眠いわけでもないのに愚図るんだ……」と私は不思議に思って聞いていましたが、実は、A君の家庭ではお昼寝をさせず、夕方6時から翌6時まで寝かせる方針だったのです。