子育て情報『やめたり戻ったり。移籍を誘導し息子を傷つけてしまった問題』

2020年10月28日 16:22

やめたり戻ったり。移籍を誘導し息子を傷つけてしまった問題

ネットに「子育て、過干渉」と打ち込んでもいいし、そこに「サッカー」を入れてもいいでしょう。過干渉親についての本もたくさんあります。

同時に、干渉せずに子どもを育てるメリットも学んでください。例えば、子どもは「選ぶ」機会を増やすことで成長していきます。そのためには、小学生段階で親は離れたほうがいいのです。

例えば、私が十数年前に勉強した、イギリスの小児科医で臨床心理の専門でもあるウィニコットの教示をお伝えします。

ウィニコットは、母親と子どもとの関係において「ほどよい母親(good enough mother)」であることが大切だと言います。

「ほどよい母親というのは、初めは幼児の欲求にほぼ完全に応じ、やがて時間の経過につれて、母親がいなくてもひとりでいられるようになってきたら、子どもへの対応を少しずつ減らしていく」

つまり、「初めはしっかりと子どもに関わり、だんだん離れる育児のできるお母さん」が「ほどよい」。
このグッド・イナフ・マザーをぜひ心がけてください。

■親の言う事を聞いていればいい、という育児は間違い

また、日本の著名な小児科医は、親が手をかけて子どもを「育てる力」と、子ども自身の中にある「育つ力」の関係性を以下のように解説しています。

●0~3歳頃「育てる力」>「育つ力」(育てる力が上回る)
●4~6歳頃「育てる力」=「育つ力」(両方の力が同じくらい)
●7歳以上「育てる力」<「育つ力」(育つ力が上回る)

この説明からわかるように、子どもが小学校に入学したら、「育つ力」を信じて、子どもの成長を見守るような親御さんが、子どもを成長させるのです。ぜひ、そういったことを学んで、過干渉親を脱却する糧にしてください。論理を根っこから理解せず、「干渉しないほうがいい」と他人から言われたところで、人はそうそう変われません。ぜひぜひ、子育てを学んでください。

なんで今更子育てなんか勉強しなきゃいけないの?と思うかもしれません。が、私たちの多くが施された、圧迫して、厳しく言い聞かせて、お母さんの言うことを聞いていればいいのよ、という子育ては、実は間違っています。
違う手法をぜひ身に着けましょう。

■子どもが自分で考えて決める機会を与えてみよう

そして、三つめ。

干渉をやめるには、まず、上記の考え方をご自分に刷り込んでいく作業が必要です。

日常生活から、「どうしたい?」

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