事務所を移籍した俳優の吉岡里帆(31)が14日、自身のインスタグラムを更新し、ラジオ番組の継続が決まったと報告した。吉岡は、2016年4月からJ‐WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』(毎週日曜後6:00)のナビゲーターを務めきた。インスタグラムでは「ラジオも継続決まりました!聞いて下さる皆様のおかげです、ありがとうございます。9年目。ご長寿番組目指して…愉快な仲間と頑張ります」と伝えた。吉岡が所属していた芸能事務所「A-Team(エー・チーム)」は今月1日、「諸般の事情によりこの春から新規の芸能関係業務を休業することと致しました」と明らかに。吉岡は6日に自身のインスタグラムで退社、「フラーム」に所属することを発表していた。その際に「これまでの感謝の気持ちを胸に第ニ章をスタートさせます。まだまだ未熟者ではありますが、場所は変わっても周りにいて下さる皆様と力を合わせて初心を忘れず真摯に活動に取り組んでいく所存です」とコメントしていた通り、「ご長寿番組目指して…愉快な仲間と頑張ります」と感謝に満ちた投稿となった。
2024年04月14日A-Team(エー・チーム)退社を発表した俳優の吉岡里帆(31)が「フラーム」に移籍したことが6日、同社の公式サイトで発表された。吉岡も自身のインスタグラムを通じて報告した。エー・チームは今月1日、「諸般の事情によりこの春から新規の芸能関係業務を休業することと致しました」と発表。吉岡は6日未明、「報道を見られた方は知っていらっしゃるかと思いますがこの度、私吉岡里帆は所属事務所マネージメント業務休止により、芸能事務所エーチームを退社する運びとなりました」と報告し、約1000字の長文で心境をつづっていた。フラームは6日、公式サイトに「ご報告」を掲載。「この度、吉岡里帆が、フラームに所属することになりました。今まで育ててくださった皆様への感謝を忘れず、吉岡里帆が女優としてより一層輝けるように、歩幅を合わせて真摯にひたむきに努力してまいります」と伝えた。吉岡はインスタグラムで「私吉岡里帆は春から芸能事務所フラームと新しく契約しましたことをこちらでご報告させて頂きます。様々な話を重ねていく中でここで新しい挑戦をしてみたいと感じました。これまでの感謝の気持ちを胸に第ニ章をスタートさせます」と発表。「まだまだ未熟者ではありますが、場所は変わっても周りにいて下さる皆様と力を合わせて初心を忘れず真摯に活動に取り組んでいく所存です」と意気込んだ。■吉岡里帆コメント全文お知らせ。おはようございます。昨夜から矢継ぎ早に失礼致します。私吉岡里帆は春から芸能事務所フラームと新しく契約しましたことをこちらでご報告させて頂きます。様々な話を重ねていく中でここで新しい挑戦をしてみたいと感じました。これまでの感謝の気持ちを胸に第ニ章をスタートさせます。まだまだ未熟者ではありますが、場所は変わっても周りにいて下さる皆様と力を合わせて初心を忘れず真摯に活動に取り組んでいく所存です。今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。吉岡里帆令和六年四月吉日
2024年04月06日バイオリニストでタレントの松尾依里佳(40)が1日、自身のインスタグラムを更新し、4月からホリプロに移籍することを発表した。松尾は「いつも応援してくださっている皆さま」と題し、「ご報告させていただきます。この度、ホリプロに移籍することになりました」とコメント。「これまで私が15年以上、お世話になりましたエクステンションの皆さまには、多くの貴重な経験をさせていただき、心から感謝しております」と述べた。「これからも音楽家として、そして二児の母として、日々成長できますよう精進を続け、ホリプロのみなさまにお支えいただきながら、活動に努めてまいります」とし、「今後とも応援していただけますと大変嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます」と締めくくった。
2024年04月01日声優の佐藤聡美が、青二プロダクションを退所し、4月1日よりアクセルワンへ移籍した。17年所属した事務所を離れ、夫で声優の寺島拓篤と同じ事務所へ移籍した。自身のXにて発表し、「このたび、私 佐藤聡美は青二プロダクションを離れ、2024年4月1日よりアクセルワンに所属することとなりました」と報告。「私の声優人生の始まりからずっと支えてくださり今回、あたたかく送り出してくださったスタッフの皆様には感謝の気持ちで一杯です。今後も、皆様の日常に彩りを添えられるようひとつひとつのお仕事に真摯に邁進してまいりますので何卒、応援の程宜しくお願いいたします」と伝えた。佐藤は2007年に声優デビューし、アニメ『けいおん!』の田井中律役や『氷菓』の千反田える役などを務める人気声優。2017年に声優・寺島拓篤と結婚した。
2024年04月01日タレントの吉木りさ(36)が1日、自身のインスタグラムを更新し、株式会社リップへの移籍を発表した。吉木はインスタグラムで「いつも応援してくださる皆様へご報告です」とあいさつし、この度吉木りさは、株式会社リップへ移籍することとなりました」と報告した。続けて「15歳からの私の人生を、常に優しく見守ってくださった前事務所の皆様には感謝してもしきれません。そしてこんなにも急な出来事にも関わらず、快く移籍を受け入れてくださった株式会社リップの皆様、誠にありがとうございます」とし、「恩返しができるよう、長年歩んできたマネージャーと共により一層精進して参りたいと思います」と伝えた。さらにファンに向けて「そしてファンの皆様、ご心配をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした。これからも私らしく、皆様の応援を糧に活動して参りたいと思います」と意気込み。「今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と締めくくった。吉木や壇蜜らが所属していた前事務所「フィット」は2月末をもって破産手続きを開始。関連会社の「エンプロ」「ロジック」も解散となった。
2024年04月01日BREIMEN(ブレイメン)のメジャー1stアルバム『AVEANTIN』が、2024年4月3日(水)に発売される。BREIMEN、メジャー移籍後初のアルバム『AVEANTIN』その確かな演奏力と独特なサウンドセンス、そして型にはまらない自由なスタイルで注目を浴びている5人組のオルタナティブファンクバンド、BREIMEN。今回リリースされる『AVEANTIN』は、記念すべきメジャー移籍後初のアルバムだ。全11曲を収録ドラマ主題歌をつとめた「yonaki」、Spotify Japanの急上昇チャートに長期にわたりランクインした「乱痴気」を含む、BREIMENの現在地を彩る全11曲が収録。そのうちリード曲となる新曲「ブレイクスルー」が、3月6日(水)に先行配信リリースされる。また、初回限定盤(亜盤珍)には、「COME BACK TO BREIMEN」東京公演のライブ映像のほか、LA滞在の模様を収めたドキュメンタリー完全版を収録したBlu-rayが付属する。作品情報BREIMEN メジャー1stアルバム『AVEANTIN』発売日:2024年4月3日(水)価格:・通常盤(CDonly) 2,980円・初回生産限定盤(CD+Blu-ray) 5,980円<収録曲>M1. a veantinM2. ブレイクスルーM3. 乱痴気M4. ラブコメディM5. 眼差しM6. LUCKY STRIKEM7. T・P・P feat.PecoriM8. 寿限無M9. 魔法がとけるまでM10. yonakiM11. L・G・O<Blu-ray収録内容>LA滞在ドキュメンタリーBREIMEN ONEMAN TOUR「COME BACK TO BREIMEN JAPAN TOUR 2023」東京公演ライブ映像
2024年03月07日スポ少のお母さんたちと年齢差があることもあり、距離を置かれていて切ない。ママ友を作る場じゃないことは分かっているけど、土日も連休も試合当番だと朝から同じ場にいなければならない。子どもはずっと補欠だし、話し相手になるママもいない。それなのに長時間拘束されるのが苦痛でたまらない、というご相談です。共感される方も多いのでは。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、お母さんの心が軽くなる3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<万年補欠の息子。わが子が出ない試合でも応援に行かなきゃダメなのか問題<サッカーママからの相談>はじめまして。いつも深い学びと気付きをありがとうございます。記事を拝読していると、子どもを通して親が試されていること、それが親の成長にもつながるチャンスを与えられているのだと痛感します。私も、試合に出られずベンチにずっと座らせられている子どもの姿を見ることが辛く、頭で分かってはいてもグランドで涙が出る始末ですが、この件は島沢さんの過去記事を胸に、何とか気持ちを切り替えようとしているところです。もう一つ、辛いことがありまして、今回はこちらを相談させて下さい。それは、スポ少のママ達との関わりです。息子は10歳なんですが、20人ほどいるママ達の中で私が最年長(もうすぐ50歳)で、若いママ達のノリには全くついていけず、また相手からも距離を置かれていることもすごく切ないです。みんな下の名前で呼びあったり、ランチだ飲み会だと、サッカー以外の場面でも仲良くされている様子が嫌でも目に入り辛いです。子どものスポ少は、ママ友をつくる場ではないと心から割り切れればいいのですが、何せ土日も連休も試合だ当番だと朝早くからずっとその場にいないといけないことが多いです。試合にしても、先ほど書いた通り我が子はずっとベンチにいるので、他の試合に出ている子のママ達と同じ気持ちで応援できません。おしゃべりしあうようなママもいない、子どもも試合に出られない、それなのに拘束される(すみません、ひどい表現で)時間が長すぎて苦痛で苦痛でたまりません。これから学年も上がり、ますます役員だ何だと親が駆り出されることになるので、その前に辞めてしまいたいと子どもに言ってみましたが(親から言うべきではないのですが)、当然ながら本人は辞めるつもりはないとのこと。いい歳をして情けないですが、どうかアドバイス頂けましたら幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。どうか「いい歳をして情けない」なんて言わないでください。しっかりした文章から、お母さんの知性や学ぼうとする姿勢が伝わります。30代半ばで出産した私もどこへ行ってもほぼ最年長のママでした。お気持ち察します。■お悩みの一番の原因は年齢差によるママ友との距離ではないのでは?さて、お母さんは今回の相談は「スポ少のママ達との関わりです」と書かれています。しかしながら、苦悩の一番の原因は違っていませんか。実は、息子さんが試合に出られない現実がお母さんにとって最も苦しいのではありませんか。そして、その痛みを広げるように刺激するのが、わが子が試合に出ているママグループなのでしょう。その人たちがたまたまご自分より若く、下の名前で呼び合ったり、ランチや飲み会などを楽しむ層だった、ということかなと察します。このようにわが子が試合に出ている親と出ていない親との分断は、多くのクラブで起きているようです。SNSを見ていると、そのような投稿は山ほどあります。つい最近も「その日2~3試合の予定だったのに、1分も出場させてもらえなかった子どもたちがいた」という投稿を見かけました。日本サッカー協会の8人制サッカー競技規則には「JFAは、サッカーをしているすべてのプレーヤーが試合に出場する機会を得て、試合を通して楽しみ、成長する機会を持って欲しいと願っています」と書かれています。人権先進国が多い欧州ではプレータイムを平等にしています。にもかかわらず、日本の少年サッカーはなかなか追いつけません。外部サイト:日本サッカー協会8人制サッカー競技規則(P2に記載)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①お母さんのマインドを整えよう応援に行く自分を褒めることそこで、三つほどアドバイスをさせてください。ひとつめ。当連載の前回記事「万年補欠の息子。わが子が出ない試合でも応援に行かなきゃダメなのか問題」を、まずは読んでみてください。このお母さんは、ずっとベンチにいる息子を見ている辛さを訴え「試合にほとんど出ないと分かってるのに応援に行かなければいけないの?」と質問されたのです。よって、私はこの相談のアンサーを「アドバイス」にしていません。あえて「お伝え」として書かせていただきました。それでもアドバイスめいたことを三つほど申し上げました。ご自分のマインドセットを整える参考にしてください。要旨は以下の通りです。①お母さんが「ただそこにいる」ことで息子は安心する。補欠の僕でもちゃんと見守ってくれている、そこにいるだけのことが子育てともいえる。そこにいるだけの自分を自分で褒めてあげてほしい。②もしパートナーがいれば「ただそこにいる」役目を二分割すること。してください。「そこにいる役」をシェアすれば、自由な時間に自分の趣味も楽しめる。③試合に出られないことが一番悔しいのは誰なのかを考えよう。試合に出られなくても遅刻もせず、不貞腐れもせず、チームのために参加する息子をほめよう。このようなマインドセットのアドバイスをしました。わが子が補欠の親に向けたマインドセットをしなければいけないこの状況が、私は情けなく悲しいです。なかなか変容できない現状に対し焦燥感も募ります。試合に出られなかったら出られるチームにお引越ししてほしいと思いますが、これは子どもの気持ち次第。すでに仲良しの仲間のいる息子さんが今のチームにとどまりたい気持ちを尊重すべきでしょう。■アドバイス②孤独に襲われている今、何度か試合を欠席するのも手「サッカー以外」の話を使用二つめ。息子さんのサッカーから離れましょう。いま、お母さんは子どものサッカーに囚われているようです。それに関連してサッカーのママグループが目につき、孤独感に襲われているのではないでしょうか。であれば、何回か用事を作って試合を欠席してみましょう。パートナーがいるのであれば交代してもらってください。完全にワンオペであれば、まずはその状況を改善しなくてはいけません。孤独は人に病を運びます。息子さんには応援していること、また応援に行くことをきちんと伝えたうえで、一度距離を置きましょう。前回記事の方は、同じように試合に出られない子の親同士でグループがあってそこで本音で話ができているようでした。しかし、それとお母さんの状況は異なるようです。したがって、パートナーか、他の友人などお母さんが本音で話のできる人を探しましょう。似たような価値観を持っていて、お母さんの感情を理解してくれる人が必要です。チームに、今は親しくなくて、お母さんと年齢は違うけれど、同じようにわが子が試合に出られない親御さんはいませんか。もしくはサッカーとまったく関係のない分野のママ友や友人はいませんか。そういう方たちと、ぜひ「子どものサッカー以外」の話をしてください。■アドバイス③あなたとお子さんをつなぐ世界をサッカーだけにしない(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。息子さんも同じように、サッカー以外の世界に触れさせてあげてください。学校のこと、勉強のこと、サッカー以外の興味関心やほかのことに目を向けてください。息子さんにもサッカーがすべてではないことを伝えてほしいです。そうすることで、お母さんと息子さん両者をつなぐ世界をサッカーだけにしないこと。子どものサッカーなんてほんの数年。お母さんのところはあと1年ほどですよね。ご自分を客観的に見てください。これから思春期に突入します。子育てはこれからが本番です。息子さんが人生を楽しめる大人になったらいいなと思いませんか?それには、お母さん自身がまず楽しみましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年02月21日補欠の息子。試合に出ないと分かっているのに見に行かないとダメ?レギュラーの親は「みんなで応援しよう」と熱く盛り上がってるけど、行っても悲しくなるだけだし行きたくない。わが子が出ない試合に行くのがツライ。小学生年代は全員出場させてくれてもいいのでは?自分は今後どうしたらいい?とお悩みをいただきました。同じような体験をしている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに悩めるお母さんに寄り添いアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<自主練しない息子。モチベーションアップは親の役目ですか問題<サッカーママからの相談>こんにちは。サッカーを通じての子どもの育成ではなく、子どものサッカーでの私の悩みなのですが、投稿させてください。すみません。息子(9歳、3年生)のサッカーを見に行くのがしんどいです。公式戦などのちゃんとした大会はメンバー固定、うちの息子は緊張感のない練習試合(トレーニングマッチ)ですら試合が決まった最後の方にしか出場させてくれない。同じ月謝を払っているのに不公平じゃないでしょうか......。私たちはチーム運営のお金やコーチのお給料を払っているだけ?この間、今度の公式戦の帯同について補欠ママ同士で語りましたが、試合にほとんど出ないと分かってるのに応援に行くなのべきか(全く出ない時もある)。となりました。何とかして欠席したい。行かない理由を探したい......、とみんな同じような意見でした。スタメン組の親たちは、公式戦だからみんなで応援しましょう!と熱いですが、正直我が子が出ないなら行っても辛いだけ。それでも見に行くんですよね。行ってまた出場機会がないことにイライラ、悲しくなるんですが......。小学生年代は全員公式戦に出せてくれても良いのではないでしょうか。今後私はどうしたらいいでしょうか。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。試合に出られないわが子を見るのは辛い。その気持ちはよくわかります。そこを通ってきた親として、育成現場を見てきた者として3つほど伝えさせてください。■アドバイス①日本サッカー協会も補欠ゼロを提唱しているひとつめ。少年サッカーは競技の入り口です。その後子どもたちの体格、技術、取り組みがどこでどう変わるかわからない。まずはサッカーの楽しさにどっぷりつかるべきです。そうであれば、本来ならば小学生はプレータイムを概ね平等にすることが求められます。本来は補欠を作ってはいけないと日本サッカー協会も提唱しています。しかし、勝ちたい大人はそうしません。サカイク記事:「日本サッカー協会の技術委員会でも従来から『補欠ゼロ』を提唱しています」人数が多く全員出られないのであれば2チーム出場するなど配慮が必要です。加えてクラブ側は、わが子がレギュラー、ベンチスタートにかかわらず、保護者が「わがチーム」として応援する機運を高める働きかけをすべきでしょう。自分の子だけでなく、他の子にも自然と目が行く。そんなチーム作りが求められます。とはいえ、そのようなクラブは私の体感で2割弱です。地域によっては1割いないかもしれません。普段の練習でも、欧州では技術がおぼつかない子に時間を割くと聞きますが、日本では「チーム一丸」と言いつつ上手い子のほうに目が行くことを当然と考える指導者は多いでしょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス②補欠だから見に行かない、という理由は子どもの自己肯定感を下げる要因にも二つめは、自己肯定感の話です。「わが子が試合に出ていない状況が苦しいから観に行かない」という理由だと、息子さん側にとって「補欠である自分はお母さんを苦しめている」「お母さんを苦しめる自分イコール=ダメな僕」つまり、「補欠はすごくダメなことで、補欠である僕はダメなやつ」という認識になりがちです。自己肯定感が下がってしまいます。もし「なるほど」と思ったら、一度笑顔で試合を観に行ってみましょう。試合に出られなくても仲間を応援する姿、負けて悔しがる姿、仲間のゴールを喜ぶ顔を見てあげてください。上手でエースでひとりでドリブル突破して点を決めてくる子どもと同じくらい、もしかしたらそれ以上の価値のある笑顔ではないでしょうか。他者の成功を愛(め)で、ともに喜べるのですから。お母さんが「ただそこにいる」ことで息子さんは安心するのではないでしょうか。補欠の僕でもちゃんと見守ってくれている、と。息子は試合に出られないけれど、親はただそこにいる。そこにいるだけのことが子育てともいえるのです。そこにいるだけの自分を自分で褒めてあげてください。もしパートナーがいれば「ただそこにいる」役目を二分割してください。そこにいる役をシェアすれば、自由な時間に自分の趣味も楽しめます。息子さんも2人が交替で観に来てもらえることで、より安心感は増します。もちろん一緒に行ってもいいでしょう。そして、試合に出られないことが一番悔しいのは誰なのかを考えてみましょう。試合に出られなくても遅刻もせず、不貞腐れもせず、チームのために参加する息子さんをほめてください。「真面目にチームを応援できて、えらいね。必ずいいことがあるよ」と。そしてこの「必ずいいことがある」を、親である自分自身にも向けてください。サッカーやスポーツで「補欠だった」社長さんや成功者は山ほどいます。補欠だったけれどその後伸びた子もたくさんいます。その逆で、小学生のころは天才と言われたのに、その後伸びずに人生につまづく人もいます。私は取材の中で、さまざまなアスリートを見てきました。小中学校のときはエースだったのに、高校で上手くいかなかった。勉強はしてこなかったので希望しない大学に入り、競技も引退。こころにぽっかり穴が空いた彼は、大学の授業にも出ずひとりのアパートで小学校や中学校時代の試合ビデオばかり観て暮らしました。つまり過去の栄光にすがって生きていたわけです。片や、同じチームで補欠だった友人たちは希望通りのいい大学へ進学。海外留学をしたり、サークルで楽しくスポーツをしている。「妬み、嫉みしかわいてこず、自分の過去の栄光にすがってばかりだと気づいた」と話した彼は大学を辞め、現在は楽しく働いています。仲間とフットサルをするなどサッカーも続けているそうです。しかしながら、お母さんが試合に行く、行かないは、お母さんの自由です。お母さんには息子の試合に行かないことを選ぶ権利、人権があります。気持ちが乗らないときは「今日は映画を観に行って来るから」などと欠席すればいいのです。選ぶのはあくまでお母さんなのですから。■アドバイス③チーム移籍をする際は子どもの気持ちを優先に(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめは移籍の話です。この時期9歳ならば小学3年でしょうか。ご近所にもう少しレベルが緩やかなクラブがあって可能性があるなら移籍を考えてもいいでしょう。そこはお母さんの気持ちよりも、子どもを優先にしてください。「出られないから移籍するのか」と言われるかもしれません。が、そんなことは当然です。大人だってより良い職場、自分の力を発揮できる場所を探して転職します。ごく普通のことです。「試合に出られないとスポーツは面白くないかなと思ったので、移籍を勧めてみました」これで十分です。何のためにわが子にサッカーをさせているのか。息子は何のために補欠を我慢しているのか。子育てで大事なことは何なのか。そういったことをあらためて考えてみましょう。必ず発見があるはずです。わが子がずっとレギュラーだったら気づかなかったかもしれない気づきや学びがあるはずです。物事は、マイナスから新たなプラスが生まれることが往々にしてあるのです。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年02月07日朝日新聞出版は11月20日、北山宏光さんが表紙の『AERA 11月27日号』を発売しました。新しい事務所TOBEに合流して新たな一歩を踏み出した北山さんの、移籍後初となる雑誌の表紙。新天地で見据える未来について語ったロングインタビューでは、この決断について「自分の意思で新しい道を選択して……ちゃんと区切りをつけなきゃな、と思って」「一人の人間として、『個人で挑戦してみたい』という思いを貫いとかないと、絶対に後悔するなと思ったんです」と語ります。とてつもない覚悟や、これからに対してワクワクする思いを、独自の言葉で丁寧に語ったインタビューも必見です。また、北山さんは11月17日にデジタルシングル「乱心-RANSHIN-」を配信リリース。楽曲やMVをつくる過程で、自分の表現を自由に発揮できる楽しさについて、「ここまで深く楽曲制作に携わるのは初めてで。こういう環境に自分の身を置けることがうれしい」と言います。表紙とグラビアの撮影はもちろん蜷川実花。新しいスタートをイメージした、シンプルで強い眼差しの写真の数々となりました。北山さんの強い意志を感じられる写真、そしてインタビューをぜひ誌面でチェックしてみてはいかがでしょうか。■書誌概要AERA(アエラ)2023年11月27日号定価:470円発売日:2023年11月20日(エボル)
2023年11月29日プロへのルートもあるクラブなのに、ジュニアユースをやめたいと言われた。小学生時代はバリバリ活躍してたのに中学以降出場時間も減り、頑張っても評価されないのが理由と言う。親としては今つらくても数年後素晴らしい未来があるのではと期待するし、プロへのルートがあるので居続けた方が良いと思うけど、どうしたらいい?と悩むお母さんからのご相談。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、今できる4つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<古い価値観の夫にけなされる息子を助けたい問題<サッカーママからの相談>息子は中学生なので、サカイクの本来の対象からは外れていると思いますが迷ったので相談を送らせていただきました。先日、中学1年生の息子に今所属しているクラブをやめたいと言われました。今のクラブには小学4年生から所属し、今年ジュニアユースに上がりました。保育園から小学3年生までは地元のスポ少に所属していましたが、このクラブに行った理由は、息子に「プロサッカー選手になるにはどうすればいいの」と聞かれた事がきっかけです。やめたい理由を聞くと、「いくらやっても監督、コーチに評価されない」とのことでした。ちなみに小学年代はバリバリ活躍していました。私も普段の練習を毎日見てるわけではないのですが、週末の試合を観に行くと出場時間が他の子たちに比べて極端に短いようでした。ただ、カテゴリが上がってまだ半年程ですのでやめるには、もったいないような気がしています。オフの日も走ったり自主トレをしている息子を見ると一年、二年後には状況はかわり素晴らしい未来があるのではないかと思ってしまいますし、プロへの道もあるクラブなので、夢を叶えるためにはここにいた方が良いのかなとも思います。一方で息子の今の苦しい、悔しい気持ちは痛いほどわかります。このまま辞めさせるべきでしょうか?何かアドバイスありましたらよろしくお願いいたします。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。対象と外れているなんて、まったくそんなことはありません。小学生のサッカーママやパパたちは、お母さんの悩みを共有することで、中学生になったらどんなことがあるのかがわかります。勇気を出してメールしてくださり、ありがとうございます。さて、息子さんは所属するクラブを辞めたいと言う。でも、お母さんはプロにルートがある(と言われている)このクラブにいるほうが夢を叶えられると考えている。母と子の気持ちはすれ違うばかりのようです。私の息子も都内で強豪と言われるジュニアユースクラブに所属していましたが、10年ちょっと前のことであり、現在のクラブ事情に詳しいわけではありません。息子さんの置かれた現状も、メール文だけの理解です。したがって、あくまでもひとつの参考として受け止めてください。■アドバイス①無理に引き留めると親子関係の悪化、自己肯定感の低下を招く恐れがあるお伝えしたいことは四つあります。ひとつめ。息子さんがどこでサッカーをするかは、お母さんが決めることではありません。あくまでも、息子さんが自分で考えて決めることです。彼のほうから「どう思う?」と尋ねられれば、意見を述べてもいいでしょう。しかし、メールの文面からすると、お母さんは息子さんの進路をご自分が決めなくてはいけないと感じているのではありませんか?それで、とても慎重になってしまい、私の意見を聞きたかった。そんなところではないでしょうか。子ども自身に決めてもらったほうがいい理由は、お母さんが無理に引き留めてこのクラブでサッカーをさせたところで、最後まで試合に出られず、練習も楽しくなく、暗黒の3年間を過ごしたとしたら、うまくいかなかったことを恐らくお母さんのせいにするでしょう。例えば「僕はほかのクラブでやりたかった。サッカーを楽しみたかった。試合に出られないのに上手くなるわけないだろう」と言われるかもしれません。うまくいかないことを親のせいにしてしまうのです。加えてサッカーでも高校や大学の進路でも、お母さんは自分の意思を尊重してくれない、何を言っても聞く耳を持ってくれない人だと意見を言うことを諦めてしまうかもしれません。さらに言えば、意思を尊重されないことは、彼の自己肯定感を一気にダウンさせます。一番近くにいて自分を一番知っている人から信用されない、信頼されない。心配されてばかりで自己決定させてもらえない「ダメな僕」という受け止めになるのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス②中高生は自己肯定感を重ねて自己を完成させる時期、自分で判断させるのが大事子ども時代、特に中高生の思春期は、自己肯定感をきちんと重ねて自己を完成させる時期です。何があっても自分は大丈夫。自分で考えて、自分で判断する。失敗したらやり直せばいい。トライすることが何より重要です。そのためには、親は「成果よりもプロセスを見る」ことが大切です。したがって、子どもの「今サッカーが楽しいか、楽しくないか」という感情を大切に扱ってあげてください。これが2つめです。息子さんは試合に出られないことが辛い。楽しくないのです。お母さんはもったいないと思われているようですが、現実的に試合に出られそうなのか、そうではないかは、息子さん自身が一番身にしみてわかっていることでしょう。お母さんから「もったいないじゃない」と言われて(言っているかどうかはわかりませんが)、息子さんは「サッカーしてるのはお母さんじゃないだろ?」と憤りを抱いているかもしれません。■アドバイス③プロ選手たちの親が、子どもが小中学生の頃に思っていた事3つめ。お母さんは、息子さんは何のためにサッカーをしているとお考えですか?そこをあらためて考えてみましょう。サッカーのみならず、スポーツはプロになるためだけにやるわけではありません。ご存知かと思いますが、プロになるのは非常に狭き門です。一説によると、大学まで続けたとしても、卒業後にプロになれる確率はわずか1%。高校生の時点ではさらに激しい競争率になります。プロになった選手の親御さんに話を聞くと、多くが子どもが小中学生の時点では「プロになって欲しい」と強く思っていたわけではありません。ただただ目の前の子どもが自分から楽しくサッカーをしていた。一所懸命に取り組んでいる、頑張っている。だから応援し支え続けてきたと皆さんおっしゃいます。そばで「プロになるぞ!」と言う子を笑顔で見守っている。親の目標ありきではないのです。■アドバイス④子どもを思うなら今大事にしてほしい事(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして4つめ。ジュニアユースクラブのありように詳しいわけではありませんが、わずか13歳や15歳でプロになるルートがあるとは思えません。スーパーな子であれば、どこにいても必ず選抜チームなどにかかるので、関係者の耳に入るはずです。誰かのコネクションやコーチ同士の関係云々でプロになれるほど甘い世界ではないと私は思います。私に相談メールを書いてくださるくらいなので、お母さんのお子さんへの愛情はとても深いと思います。であれば、自由にしてあげましょう。尊重してあげましょう。愛すればこそ、手を放してあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年11月29日5人組オルタナティブファンクバンド・BREIMENが、アメリカ・カリフォルニア州にある「エンゼル・スタジアム」の前でメジャー移籍することを発表した。常軌を逸した演奏と自由なスタイルで注目を浴び、今年活動5周年を迎えたBREIMEN。今回の発表直後に行われた記者会見でメジャー挑戦への思いを尋ねられると、メンバーを代表して高木祥太(Ba&Vo)が「BREIMENの一員としてファンの皆さんとともに優勝を目指して頑張りたい」とコメントした。なおメジャー移籍先や時期などの詳細については後日アナウンスされる。また、10月からスタートするワンマンツアーのタイトルが『COME BACK TO BREIMEN JAPAN TOUR 2023』に変更となった。■高木祥太 コメントWe are going back to japan.This event commemorating the 5th anniversary of BREIMEN.So please take a look at BREIMEN’s past and future.It will be an exciting and fantastic show.We are looking forward to seeing you guys.Thank you.BREIMEN メジャー移籍発表動画<ツアー情報>BREIMEN ONEMAN TOUR『COME BACK TO BREIMEN JAPAN TOUR 2023』10月13日(金) 東京・Spotify O-EAST10月20日(金) 大阪・BIGCAT10月28日(土) 広島・Reed10月29日(日) 福岡・福岡CB11月5日(日) 石川・金沢AZ11月6日(月) 愛知・ElectricLadyLand11月21日(火) 宮城・仙台MACANA11月23日(木) 北海道・札幌Sound lab moleチケット情報:()<リリース情報>BREIMEN ライブBlu-ray『COME BACK TO BREIMEN~LIVE SELECTION~』10月11日(水) リリース価格:3,980円(税込)BREIMEN『COME BACK TO BREIMEN~LIVE SELECTION~』ジャケット予約リンク:関連リンクオフィシャルサイト::::
2023年10月02日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。後日、発達検査の結果を聞くため、もっつんさんは小学校を訪れました。 検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。 スクールカウンセラーの花雲先生から丁寧な説明を受け、担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに、理解が深まってきたもっつんさん。「ここならタクも授業に集中できそう」と思えたようです。 夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれ、支援を受けるために病院で発達障害の診断を受けることを決意しました。花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ行くと……。 高圧的な医師に否定され続け…※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。 これまで多くの人に関わってもらい、いっぱい泣いて悩んで、ようやく診断を受けるために勇気を出して病院を訪れたのに、そこで待ち受けていたのはとんでもない医師でした。 ちょうどこのころ、いろいろと悩み事が重なり精神的に参っていたもっつんさんにとって、この経験はトラウマになってしまいました。初対面の男性医師に何度も肩を叩かれ、怒鳴られ、否定され……、目の前が真っ白になったそうです。 医師は長年の経験をもとに、タクくんともっつんさんの状況について見解を述べたのかもしれません。しかし、高圧的な態度で自分の考えを押し付けるような発言をされては、悩める母親は救われないのではないでしょうか。もっつんさんは心に深い傷を負ってしまいました。 その後、もっつんさんは帰宅してから病院で起きたことのメモを取り、すぐに花雲先生と市役所の社会福祉の窓口に相談に行ったそうです。何かトラブルに巻き込まれてしまったときには、しかるべき場所に相談に行けるよう、記録を残しておくことも大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月11日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 慌ただしい日々の中、タクくんが学校で他の生徒にケガをさせてしまうことが立て続けに発生。もっつんさんの負担を減らすために、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方でした。 そんな中、以前に受けた発達検査の結果を聞くため、小学校を訪れたもっつんさん。スクールカウンセラーの花雲先生は、タクくんの発達検査の結果について、数値をもとに理路整然と説明してくれました。 検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、支援クラスを検討したりすることを提案されて……。 難ゲーのほうが楽しいでしょ! ※訂正:(誤)検診→(正)健診 花雲先生は、特別支援クラスの概要やメリット・デメリットを丁寧に説明してくれました。担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに理解が深まってきたもっつんさん。「ここならタクも授業に集中できそう」と思えたようです。 夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれました。自分を責めてしまいがちになるもっさんに、「苦労するのが嫌なら、そもそも一緒になろうと思わない」「もっつんがタクを守り、俺がもっつんとタクを守る」「やんちゃなのは大変だけど、嫌じゃない」と明るく話してくれたのです。 もっつんさんは「夫はポジティブなので、私を無理やり明るいほうへと引っ張っていってくれてます。悩みがちな育児ですが、夫のおかげでなんとかなりました」と振り返ります。 こんなふうにあたたかく、そして安心する言葉をかけてもらえると、これから何があっても夫婦で話し合いながら乗り越えていこうと思えますよね。タクくんへの叱り方が厳しくなってしまいがちだったのも、夫ならではの覚悟の表れだったのかもしれません。一緒に暮らして毎日顔を合わせていても、密にコミュニケーションをとることは大切ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月10日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 慌ただしい日々の中、タクくんが学校で他の生徒にケガをさせてしまうことが立て続けに発生。もっつんさんの負担を減らすために、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方です。 タクくんの他害行為・義実家同居・不妊治療などのストレスが重なり、もっつんさんの心は限界に……。ついに入眠困難に陥ってしまいました。 そんな中、以前に受けた発達検査の結果を聞く日がやってきて……。 学校生活に苦痛を感じていたのかも…※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。 スクールカウンセラーの花雲先生は、タクくんの発達検査の結果について、数値をもとに理路整然と説明してくれました。検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。 タクくんは小学校で大人数で授業を受けるようになり、たくさんのストレスを感じていたのかもしれないと推察できました。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。 花雲先生の話を受けて、「困った子だと思って厳しく接するより、良い行動に誘導するほうが良いと思えた」と言うもっつんさん。特性に対する理解への第一歩になったそう。 もっつんさんのように専門家に相談してみることで、いろいろな選択肢を教えてもらえることも。物事の背景には、目に見えない多くの要因が影響していることもあります。何か悩み事があったときは、思い切って専門家に相談することも重要ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月09日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 担任の先生から連絡を受けたもっつんさんが、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけると、タクくんはお母さんのお迎えがうれしいからかニコニコして待っていました。 もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに怒りが抑えられず、思わず手が出てしまいました。そして、周囲の視線から逃げるように帰宅し……。 夫に叱ってもらったけれど、後悔… もっつんさんの負担を減らすため、夫もタクくんを叱ってくれるようにはなったものの、叱り方が厳しすぎてもっつんさんの心は疲弊する一方。 タクくんの他害行為・義実家同居・不妊治療などのストレスが重なり、ついに義家族の前でも爆発。そして、このころからもっつんさんの寝つきが悪くなっていきました。 この時期を振り返って、もっつんさんは「ストレスはためすぎちゃダメ。いろいろな人に弱音吐いて、使えるものは何でも使って、つらい時期を乗り越えたほうがいい」と感じたそうです。 子育てや家庭の問題に向き合う中で、自分でも知らず知らずのうちにストレスをため込んでいたり、無意識のうちに強がってしまうこともあるでしょう。自分を守れるのは自分。頑張りすぎないよう、時間を見つけて少しずつでもストレスを発散し、時には自分を甘やかすことが大切なのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月08日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。担任の先生から連絡を受けたもっつんさんが、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけると、タクくんはお母さんのお迎えがうれしいからかニコニコして待っていました。 もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに、怒りの気持ちが湧いてきて……。 言葉は通じるのに、気持ちが通じない… もっつんさんがタクくんの育児で一番悩んだのは、意図せず加害者側になってしまうことだったそうです。 「本当はもっと優しく、穏やかなお母さんでいたかった。もっとかわいがりたいのに……」と振り返るもっつんさん。 大泣きするタクくんの前でうずくまってしまうもっつんさんの心境を考えるだけで、胸が締め付けられてしまいそうです。 SNSのコメント欄にも、 「なんでわからないの!? なんで私の言葉が響かないの?って、毎日、毎日思います」 「私も『絶対に繰り返さないでほしい』と思うときほど空回りして、叱る時間は長くなるのに、子どもに伝わるようにうまく説明できないです」 など、子どもへのり方に悩んでいる方の声がありました。子育ては一筋縄ではいかないものだと頭ではわかっていても、気持ちがついていかないこともありますよね。子どものことを思うあまり、不安や怒りなどのさまざまな感情に押しつぶされてしまいそうになったときには、ひとりで抱え込まずに、学校の先生やスクールカウンセラー、専門機関などに相談することも一手です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年09月07日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生によるスクールカウンセリングを受ける中で、タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明しました。タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が他の生徒の顔面にぶつかってしまい、相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 担任の先生からの連絡を受け、慌てて職場を飛び出し、小学校に駆けつけたもっつんさんは……。 息子は職員室の有名人になっていた… ※訂正:(誤)務めた→(正)努めた ※訂正:(誤)わざとやつた→(正)わざとやった 保健室で休んでいるタクくんに会いにいくと、お母さんのお迎えがうれしいからか、ニコニコしているタクくん。相手を傷つけてしまったことと、お母さんが迎えに来てくれたことが結びついていないのかもしれません。もっつんさんは、タクくんに反省の色が見られず笑っていることに、怒りの気持ちが湧いてきます。 「校内でキレるわけにもいかず、怒りを抑えるのに必死でした。子育ては大変なことが多いけど、特に怒りの収め方を教えてほしいです……」と振り返るほど、心の中では激怒していたもっつんさん。 子育ては思い通りにいかないものと言いますが、頭では理解しているつもりでも、怒りの気持ちをコントロールするのが難しいときもありますよね。今回のように、傷つけてしまった相手がいる場合はなおさらです。 怒りの感情をコントロールするためには、深呼吸をしてみたり、その場から離れてみたりする『アンガーマネジメント』が有効だと言われています。子どもに対する怒りが抑えられなくなってしまいそうなときに、まずはひと呼吸置くことを意識して、気持ちを落ち着かせるための方法を試してみるのもいいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月13日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 タクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。一方でもっつんさん夫婦は不妊治療をステップアップしました。 そんな慌ただしい日々を繰り返していたある日、学校で事件が発生。タクくんが振り回していた水筒が、他の生徒の顔面にぶつかってしまい……。 ストレスと罪悪感で押しつぶされそう…! 小学校からの連絡は、「タクくんが振り回していた水筒が他の子の顔面に当たって、ケガを負わせてしまった」ということでした。相手の子の唇は切れ、歯が欠けてしまったとのこと。そして、やり返されたタクくんも頭をぶつけてしまったそうです。 タクくんの行動の中で、もっつんさんが一番悩んだのは、他害行動。「こういう行動をしたら、こうなる。だから危ない」という一連の流れを想像することが、タクくんには難しく、トラブルがあとを絶ちませんでした。 「わざとではない」と頭ではわかっていても、他の子をケガさせてしまうと、親としては申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいますよね。さらに仕事を急きょ切り上げて、駆けつけなければならない場合は、なおさら罪悪感を抱いてしまうものです。 もっつんさんのようにさまざまな感情が爆発して涙が止まらなくなる気持ち、共感できるという方も多いのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月12日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 花雲先生とのカウンセリングを通して、少しずつタクくんの行動は落ち着いてきましたが、それでもまだタクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさん。すると花雲先生は、「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。 そんなある日、事件は起きたのです。 これは神様からの警告…?※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。※訂正:(誤)WISC検査は→(正)WISC検査を タクくんは発達検査を数回に分けておこないながら、少しずつ前進していました。 そんなタクくんに対し、体力と気力の限りを尽くし真剣に向き合いつつも、まだ見ぬ子どもに会うために不妊治療をステップアップしたもっつんさん夫婦。 ところがある日、タクくんは学校で再びトラブルを起こしてしまったのでした。 「この時期は、とにかく学校からの電話が怖くて……。仕事も度々早退し、タクに振り回されている気持ちになってしまっていました。改善する方法もわからず、疲れていました」と振り返るもっつんさん。 SNSのコメント欄にも、 「学校からの電話は怖い……。仕事も早退となると、職場への迷惑とか考えてしまうし。読んでいるだけで、なんだか苦しくなります」 「学校からの電話って、めちゃくちゃ焦りますよね。全然慣れません!」 と、学校からの電話にドキドキしてしまうという共感の声が。 幼稚園や保育園とは違い、担任の先生と顔を合わせる機会が少なくなる小学校。小学校から電話がかかってくると、「何があったの!?」と焦ってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。 どんなに準備をしていても、保護者の目が届かない学校では、予想外のことが起こる可能性があります。すべてをひとりで抱え込まず、職場の人にも事前に相談しておくなどして、いざというときにサポートしてもらえる環境を作れると安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月11日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。タクくんは『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことが判明。 そこでもっつんさんは、花雲先生のアドバイスのとおり、宿題をするときには静かな環境にしたり、小さな成功を褒めたりするなど、タクくんが少しでも落ち着いた時間を過ごせるように工夫をします。 少しずつタクくんの行動は落ち着いてきましたが、それでもまだタクくんの発達に違和感を抱えているもっつんさんに、花雲先生は病院の受診を提案しました。 しかし、以前に総合病院へ相談したときには半年待ちだったことを花雲先生に伝えると、「じゃあ、僕が発達検査をして、紹介状を書きます」との返答が!まさかの提案に驚いたもっつんさんは……。 すごい、どんどん話が進んできた…! ※訂正:(誤)WISCVI→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)※訂正:(誤)WISCVI→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)(誤)ウィスクラー式知能検査→(正)ウェクスラー式知能検査(誤)WISCとは→(正)WISC-IV(ウィスク・フォー)とは(誤)4指数→(正)4つの指標 そして、2時間ほどかかる「WISC-IV(ウィスク・フォー)」という知能検査を、担任の先生と相談して時間を作り、実施してもらえることに。 「本当にスクールカウンセリング利用してよかった。どんどん話が進んできた気がする!」と前向きな気持ちになるもっつんさん。タクくんも、「花雲先生と実施する図形なぞなぞ」と聞いて、楽しみにしている様子です。 子どもにとって長い検査にはなりそうですが、何よりもタクくんが楽しみにしているのを見ると安心しますよね。これまでの花雲先生との信頼関係があるからこそ、検査を前向きに捉えることができたのでしょう。タクくんの発達についてずっと悩んできたもっつんさんが、頼れる先生に巡り合うことができて、本当によかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月10日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 もっつんさんは花雲先生のアドバイスのとおり、宿題をするときには静かな環境にしたり、小さな成功を褒めたりするなど、タクくんが少しでも落ち着いた時間を過ごせるように工夫しました。 一方で、もっつんさんの生活は、 ・腰ヘルニアのため転職・本格的な不妊治療の開始・パワハラにより夫が突然の転職 など、さまざま変化が一気に訪れて、いっぱいいっぱいになってしまい……。 ひとりで抱え込み過ぎてキャパオーバー ※訂正:(誤)そだったんですね…→(正)そうだったんですね… なんと、花雲先生が発達検査をして紹介状を書いてくれることに! 「まさか、花雲先生が発達検査までしくれるとは思っていなくて、心底びっくりしました!」ともっつんさん。もっつんさんが調べた病院の中には、半年待ちのところも。学校で実施してもらえることは、とてもありがたいですね。 そして、保護者であるもっつんさんのキャパオーバーにも気づいてくれた花雲先生、すごい……!もっつんさんは、「タクのスクールカウンセリングだったのに、私まで助けられました。本当ありがたかったです」と振り返ります。 SNSのコメント欄にも、 「もっつんさんのキャパオーバーを察知できるのも、発達検査ができて、しかもそれを提案してくれるのも、本当にすごい先生」 「ずっと相談に乗ってくれていた先生に検査してもらえるのは心強いですね!」 「花雲先生の頼もしさと安心感、すごいですね……!」 など、とても頼りになる花雲先生に驚き、安堵する人が続出! 悩みをひとりで抱え込まずに周囲を頼ることで、今まで進展しなかったことが急に良い方向へと進み出すこともあります。まずは、心から信頼できる身近な人に、思い切って悩みを打ち明けてみることで、新たな道が開けるかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月09日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生のアドバイスにより、改めてタクくんに教室を脱走してしまう理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 それからスクールカウンセリングを受ける中で、タクくんは“字を書くこと”が苦手であることが明確になってきました。そしてやはり、聴覚過敏の傾向も……。 教室で人一倍疲れを感じていた息子 ※訂正:(誤)落着く→(正)落ち着く 「教室がうるさいから」という理由でタクくんが教室を脱走してしまっていたことも、やはり聴覚過敏が原因だったのかもしれません。タクくんはいろいろな音がする教室で過ごすことに、人一倍疲労を感じてしまっていたのです。 家で宿題をするときにはタクくんが少しでも落ち着くよう、なるべく静かな環境でおこない、小さな成功を積極的に褒めるように意識したもっつんさん。 一方で、もっつんさんの生活は、 ・腰ヘルニアのため転職・本格的な不妊治療を開始・パワハラにより夫が突然の転職 など、さまざまな変化が訪れます。 夫に対していろいろ言いたいことがあっても、まずはお土産のプリンを食べるもっつんさんがかわいらしい♪ 甘いものを食べると、少しホッとしますよね。 もっつんさんは「このころは毎日、無我夢中でした。1日中、何かしらのストレスがあった試練の期間で、自分を甘やかすポイントを作らなきゃ、やっていられませんでした」と振り返ります。 もっつんさんにとって、おいしいスイーツが自分を甘やかすポイントだったのでしょう。皆さんは日常でストレスを感じたときに、自分自身を甘やかすポイントはありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月08日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、小学校の担任の先生から案内があった、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 その後、月に2度のスクールカウンセリングを続けていたもっつんさん親子。すると、少しずつタクくんに変化が見られ……。 「やる気の問題だ」と誤解されやすい ※訂正:(誤)観空間認知→(正)視空間認知※「学習障害(限局性学習症、LD)」:全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなどのうち、特定の能力の習得や使用に著しい困難を示す状態 ※「ビジョントレーニング」:見ることに関連するさまざまな力や機能を向上させるトレーニング方法。発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラム。 花雲先生や担任の先生とのやり取りの中で、タクくんは“字を書くこと”、特に黒板の板書が苦手だとわかってきました。 周囲からは「やる気がない」と誤解されてしまいがちな行動にも、原因があったのですね。 「支援側も、知識と適切な接し方が求められます」と語るもっつんさん。タクくんが少しでも学校生活が送りやすくなるよう、花雲先生にもらったプリントを使って家でも特訓していたそうです。 スクールカウンセリングで専門家に見てもらえたことで、さまざまなことが具体的に進み始めました。たとえ親であっても、子どもの状態について気づかないことや、わからないことがあるのは当然ではないでしょうか。もっつんさんのように勇気を出して一歩踏み出し、周囲のサポートを受けることで大きく好転することもあるのだと、勇気をもらえますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月07日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。臨床心理士として非常勤大学教授もしているスクールカウンセラーの花雲(かうん)先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。そして改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返って来ました。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが『聴覚過敏』の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、申し訳ない気持ちに。さらに自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。 その後もタクくんの学校での様子は相変わらずで……。 毎日毎日、怒らなくちゃいけなくて カウンセリング後は、またいつも通り仕事やタクくんの問題に追われる日々。もっつんさんは、「同居の環境も、仕事も、躾もハードモードすぎた……」と振り返ります。そんな毎日の中、月に2度おこなわれるスクールカウンセリングは毎回楽しみに通っていて、タクくんが楽しそうに学校でのことを話してくれる日も増えたそうです。 毎月仕事を休むのはかなり負担だったそうですが、もっつんさんがここまで本気で向き合ってくれているからこそ、タクくんは安心して元気いっぱい成長できているのでしょうね。 ちなみにSNSのコメント欄には、「長男のクレヨンもバキバキだったのを思い出しました」 「今となっては笑いごとでしょうけど、文房具、これは大変ですね」 「わかります、折りますよね……(笑)。うちはテープでガッチガチに補強しています」 と、タクくんが折ってしまった文房具に関する感想がたくさん!中には、子どものころに「長くて使いにくかったから」という理由で折っていたという方も……。親にとっては突飛に感じる行動にも、子どもなりに理由があるのかもしれませんね。皆さん自身が子どものころはどうでしたか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月06日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 花雲先生に、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。帰宅後、改めてタクくんに理由を聞いてみると、「教室がうるさいから」という思わぬ言葉が返ってきました。 「ネットで見たことある……。『聴覚過敏』ってやつだ……」 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、タクくんが聴覚過敏の症状に苦しんでいたかもしれないことを知り、「気づかなくて、無理させていて、本当にごめんね」と申し訳ない気持ちになってしまいます。 すっかり落ち込んでしまったもっつんさんは……。 なんであんなふうに怒っちゃったんだろう これまでの自身の行動を振り返り、「なんであんなふうに怒っちゃったんだろう」と落ち込んでしまいます。どうしても、「なんで? なんでうちの子が? 私のせい……」という感情が湧いてきてしまい、しばらく苦しんだと振り返るもっつんさん。 子どものことを愛しているからこそ、心配になって怒りすぎてしまうこともありますよね。そして夜に寝ている子どもの顔を見て、起こりすぎたことを後悔するという保護者の方も多いのではないでしょうか。 もっつんさんは長い間、ひとりで頑張ってきました。抱え込んでいた不安や後悔を、このタイミングですべて吐き出せたことは、きっとプラスになるはず。こんなとき、泣き止むまで寄り添ってくれる人の存在は本当に大きいですね。たくさん泣いて、思いを吐き出して、少しずつ前を向いて歩んでいけることを祈るばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月05日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、小学校の授業参観のあとに担任の先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度相談してみようと思い、申し込むことに。スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 タクくんのこれまでの様子やもっつんさんの悩みを一通り聞いた花雲先生は、「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」ともっつんさんに質問。もっつんさんは、「タクの気持ちになって考えてはいなかったと、ハッとしました」と振り返ります。 ひょっとしたら、タクくんの中に理由があるのかも。もう一度、タクくんに理由を聞いてみることに……。 まさか、うちの子が苦しんでいたなんて… タクくんが教室を出ていきたくなった理由は、「教室がうるさいから」。今まで、ネットや本で見たことあった「聴覚過敏」の症状に、まさか自分の子が苦しんでいたかもしれないなんて……。タクくんは、体調次第で雑音がすごく不快に感じるときがあったそう。 これまでタクくんの行動にばかり目を向けていたもっつんさんは、「気づかなくて、無理させていて、本当にごめんね」と申し訳ない気持ちになってしまいます。 時に、大人が想像できないような言動をすることがある子どもたち。どうしても行動や結果ばかりに目がいきがちになりますよね。しかし今回のように、その理由を深掘りしてみると、行動を引き起こす原因が明確になることも。 もっつんさんがタクくんの本当の気持ちを引き出せたことで、教室を出て行ってしまう理由がわかって本当によかったですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月04日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、もっつんさんは小学校の授業参観と学級懇談会のあと、担任の先生と話し、タクくんの普段の問題行動について謝罪します。先生は「お母さんは何も悪くないですよ」と、あたたかい言葉をかけてくれました。 そして先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度スクールカウンセラーに相談してみようと思い、申し込むことに。 スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 さらに、「大丈夫ですよ。これからいくらでも伸びます。いや、伸ばします。絶対良い方向に進みますよ」と心強い言葉をかけてくれて……。 もしかして、タクの中には理由がある?※訂正:(誤)出世→(正)出生※訂正:(誤)タク産まれは→(正)タクが生まれたのは(誤)極低体重児→(正)極低出生体重児 タクくんが生まれてからこれまでのこと、そしてもっつんさんが抱えている、さまざまな悩み……。花雲先生は静かにやさしく聞いてくれました。 そして「タクくんが脱走する理由って、なんだと思いますか?」と質問されたもっつんさん。 「教室から抜け出す理由について、タクの気持ちになって考えていなかったと、ハッとしました」ともっつんさんは振り返ります。 ひょっとしたら、タクくんの中に理由があるのかも……。もっつんさんはもう一度、タクくんに理由を聞いてみることに。こうして、初回のスクールカウンセリングはあっという間に終了したのでした。 客観的な立場で話を聞いてくれる花雲先生。ママ友がいないというもっつんさんにとって、いろいろな悩みを打ち明け、相談できる貴重な時間となりました。 忙しい日々の中で、子どもの言動について深く考える余裕がなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。花雲先生が言うように、子どもの行動の裏にある“理由”をじっくり考えたり、確かめたりすることで、子どもが何を考えているのかが具体的に見えてくるのかもしれません。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月03日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。ある日、もっつんさんは小学校の授業参観と学級懇談会のあと、担任の先生と話し、タクくんの普段の問題行動について謝罪します。先生は「お母さんは何も悪くないですよ」と、あたたかい言葉をかけてくれました。 そして先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。一度スクールカウンセラーに相談してみようと思い、申し込むことに。 スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、表情はニコニコ、ホワホワした雰囲気の花雲(かうん)先生。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲先生は、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートすると話してくれました。 もっつんさんは、今後のカウンセリングについて説明を受け……。 絶対、良い方向に進みますよ カウンセリングの前に、教室でのタクくんの様子を見学してきた花雲先生は、タクくんが着席にストレスを感じているようだと見抜きます。 そして、どうしたらいいのか思い悩むもっつんさんに、「大丈夫ですよ。これからいくらでも伸びます。いや、伸ばします」と心強い言葉をかけてくれました。 多くの子どもたちを見ている専門家の先生に「大丈夫」と言われると安心できますよね。 SNSのコメント欄にも、 「カウンセリングで先生からこうやって心強い言葉をかけてもらえると、とてもありがたいですね」 「やさしそうなカウンセリングの先生。ちゃんと聞いてくれてる感じがします」 「タクくんの様子もしっかり見てくれて、もっつんさんのお話もじっくり聞いてくれるんですね」 と、スクールカウンセラーの花雲先生に安心感を抱く人の声が多数。 もし、学校生活に悩みを抱えることがあれば、まずはスクールカウンセラーなどのサポート制度があるかどうかを調べ、利用してみるのも一手です。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月02日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。学校内だけでなく、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに、もっつんさんは頭を悩ませていました。そんな中おこなわれた、授業参観と学級懇談会。学級懇談会では他の保護者から「宿題が少なすぎて、市販のテキストをやっている」という話が出て、周囲の保護者も同意見の様子。バタバタな毎日を過ごしながら、タクくんに無理やり宿題をさせている、いつもギリギリな自身と比較して、もっつんさんは劣等感を抱いてしまいます。 その後、少し担任の先生と話をし、「お母さんは何も悪くないですよ」とあたたかい言葉をかけてもらいました。そして、先生から「よかったら」と、スクールカウンセラーの案内が掲載されたプリントを渡されたもっつんさん。 一度スクールカウンセラーに相談してみようと思い、申し込むことに。 いや、キャラ濃すぎ…!! スクールカウンセラーは、髪の毛はボサボサで、ニコニコ、ホワホワしている花雲先生。臨床心理士として、非常勤大学教授もしているとのことでした。 医師ではないので治療はできないものの、もっつんさんとタクくんが安心して学校生活が送れるようにサポートしてくれると話します。 小学校で本格的なカウンセリングを受けられるのはありがたいですね! やさしそうな先生ならなおさら、ひとりで抱えていた悩みも打ち明けられそうです。 小学校の先生や学童の先生、スクールカウンセラーの先生など、いろいろな人に関わってもらうことで、タクくんが学校で過ごしやすくなり、もっつんさんの気持ちが少しでもラクになることを祈るばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年08月01日もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。夫が積極的にしつけに協力してくれるようになり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。そんな中おこなわれた、授業参観と学級懇談会。 学級懇談会では他の保護者から「宿題が少なすぎて、市販のテキストをやっている」という話が出て、周囲の保護者も同意見の様子。 バタバタな毎日を過ごしながら、タクくんに無理やり宿題をさせている、いつもギリギリな自身と比較して、もっつんさんは「もしかして住む世界が違うのは、私のほうかな……」と劣等感をいだきました。 その後、少し担任の先生と話し、「お母さんは何も悪くないですよ」とあたたかい声をかけてもらいました。そしてタクくんが安心して皆と一緒に教室で学習できるよう、改めて相談することに。 先生と話しているうちに、自習を終えた子どもたちが戻ってきて……。 帰り際、先生が紹介してくれたのは… 「あっ、そうだ」と先生が渡してくれたのは、スクールカウンセラーの案内が掲載された、学年だよりのプリント。 それまでは、ひたすら悩みながらタクくんに怒ったり説明したりしていた、もっつんさん。スクールカウンセラーの存在を知り、「相談してみようかな」と一歩踏みだすのでした。 困ったことや悩みがある場合、家族や友人に話を聞いてもらうのはもちろん大切ですが、専門家の意見も聞いてみることで、新たな道が開けるかもしれません。何事もひとりで抱え込まないようにするのが大切ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター もっつん
2023年07月21日