2020年12月27日 21:48
「失敗してもいいから、全力でやってこい」元日本代表・久保竜彦さんに勇気をもらった選手たちが躍動 ワールドチャレンジ2020初日
圧巻だったのが、徳山晃成選手(17番)の先制ゴールです。巧みな足技でボールをコントロールすると、左足で強烈なシュートを突き刺しました。
実は徳山選手、事前に久保監督のプレー集を見ていたそうです。
「監督が久保竜彦さんなので、スーパープレーの動画を見たりして、ミドルシュートを意識しました。昨日、監督からシュートについてアドバイスを受けて、しっかり軸足を固定してから『神コース(サイドネット)』を狙えとか、シュート態勢が横でも、前に体重をかけてボールに力を伝えようと言われました。得点の場面では、それが出せました。監督はサッカーも上手かったし、いろんなアドバイスをくれる。すごい人だと思います」(徳山選手)
久保監督は「みんな『シュートがあんま入らん』と言っていたから、そこを朝ちょっとやって。
シュートを打つ場所や自分の得意な場所に持っていくことだったり、気づいたことを言いました」と、指導の内容を教えてくれました。
子どもたちについては「こんなに元気が良くて、レベルの高い選手とは思わなかった」と驚いたそうで、「自分のチームは(選抜なので)寄せ集め。寄せ集めで大会に出る経験は、代表でもない限りないと思うので、チームの作り方や大人との関わり方などを、子どもたちなりに感じてもらえれば、のちのサッカー人生にもプラスになると思う」とエールを送っていました。
■子どもの「こういうプレーがしたい」を邪魔しないこと
失敗してもいいから、全力でやってこい、という久保竜彦監督の言葉に勇気をもらった選手たちが躍動
さらに、サカイク読者に向けて「親の関わり方で大事なこと」を尋ねると、こう答えてくれました。
「一緒にやれるのであれば、一緒にやって。難しさだったり、悩みだったりは共感できると思うから。親御さんが一緒にやるのが、子どもにとって支えになると思うけど、それができないんだったら、何も言わずに見守ってあげるのがいいと思う。やってみて、どんだけきついのか、大変なことをやっているのかがわかるだけでも、見方が違ってくると思うので。
自分は娘と一緒にテニスをやっていますけど、全然だめだから何も言うことはないです(笑)」
子どものサッカーを見守る姿勢については、次のようなアドバイスをくれました。
「小学生のうちは自分のやりたいプレーというか、思い描いているかっこいいプレー、こういうプレーがしたいというのを繰り返し、自分で勝手にやるものなので、それを邪魔しないように、できるだけ多くの時間を作ってあげること。