仲間に心無い言葉を投げられる息子。親はどう介入すべきか問題
などと心無い言葉を言われているのは、お母さんにとってもお辛いですね。
ただ、ご相談文には言われた息子さんの様子は書かれていないので、息子さんの反応や気持ちが気になるところです。
■「こうすれば解決する」という正解はなかなか見つからない
とはいえ、息子さんが傷ついているであろうことは想像に難くありません。彼の傷をどう癒し、どう解決していくか。親としてはとにかく何でもしてあげたい。一日も早く楽にしてあげたいと考えるのが当然です。
しかし、「こうやれば解決しますよ」という虎の巻はなかなか見つかりません。例えば、お母さんが保護者一人ひとりにお願いする、子ども一人ひとりを叱る、コーチに苦情を言って監視してもらう。
はたまた、そんなチームは早くに見限り早々に移籍する。
さまざまありますが、私はどれもお勧めできません。理由は、息子さんの成長につながらないからです。
■「助けなくては!」と焦らず、親御さんの思考を整えましょう
じゃあ、どうすればいいか。
あらかじめ言っておきますが、解決法はひとつではありません。ケースバイケースです。以下はあくまで私がお母さんだったらどうするか、という視点でアドバイスを三つお伝えしますね。
ひとつめは、自分自身のマインドセット(固定化された考え方)を整えること。
息子のピンチだ、助けなくては!と思うと、余計に焦って感情的になりがちです。今回の出来事をピンチだととらえずに、息子さんも、ご自分もともに成長するチャンスととらえましょう。成長するには、上述したような過干渉な方法は選択しないことです。
■まずは落ち着ける環境で話を聞く作業を!気持ちを吐き出すとスッキリする
そしてふたつめ。息子さんとこのことについてじっくり話しましょう。どんな気持ちなのか?どうしたら解決できるのか?ひとつずつ問いかけ、どんなときにどんなふうにいわれたのか?そのとき、自分はどんな態度をとったのか?コーチたちはどんな様子だったのか?それらをなるべく具体的に話をしてもらいます。
息子さんの話を聴くときは、自宅の廊下や台所で立ち話、というものではなく、例えば送迎の際の車の中で二人きりの時や、他の家族がいない時にじっくりリビングでお茶やジュースを飲みながら話を聴いてあげてください。その際は「それは嫌だね」「よく我慢したね。
ママならぶん殴っちゃうよ」とお子さんの気持ちに寄り添ってあげてください。