夏バテでどうしても食べられないときはゼリーだけでもOK? スポーツ管理栄養士が教える夏バテ対策
ただし、カロリー摂取さえすればいいからといって、アイスとスナック菓子などでも良いわけではないことにはご注意ください。
ゼリーは栄養補給ゼリーにしたり、子どもが嫌がらなければプロテインを摂り入れてみるのも手だそうです。また、そうめんを食べる際は、クエン酸が摂れるオレンジジュースを添えるなど、少しの工夫が夏バテからの回復をサポートしてくれるのだそう。
消化されやすい蕎麦やお茶漬けがおすすめ(写真はイメージ)
また、冷たい麺類を食べるなら、小腸で消化を受けづらいそうめんやうどんよりも蕎麦が良いのだそうです。小麦粉には小腸で消化をされづらいフルクタンという発酵性糖質が多く含まれているため、夏バテで消化機能が弱まっている際には消化をされにくいものを食べ過ぎないほうが良いからです。
そんな理由からおすすめなのが「お茶漬け」。小麦粉からできた麺よりも米のほうが消化されやすく、さらっと流し込めるので夏バテ中でも比較的食べやすいはずだと吉村さんが教えてくれました。
■少しでも食べられるようになったら......
夏バテが回復傾向になり、少しずつ食欲が戻ってきた際には、その回復スピードを上げる栄養のある食事を摂れるといいですね。
吉村さんに伺うと、意識したい栄養素は水溶性のビタミン類、特にビタミンB群だと言います。
ビタミンBと言えば、ほうれん草と豚肉と......、と細かく考えてしまいますが、そこまでストイックにならなくてOKです。
吉村さんいわく、結論としては「いつも通りのバランスの良いメニュー」がビタミンB群摂取としても有効なのだとか。
1つの食材に固執せず、肉や魚、野菜や海藻など、バリエーション豊富に食べることも大切です。
「バランスよく」とは、和食だったら一汁三菜でしっかりバランスの良いご飯に近づきます。さらに夏バテ対策としては柑橘類を添えるとベストだそうです。柑橘類はフルーツではなく、100%オレンジジュースなどでも良いとのことなので、気軽に実践できるのではないでしょうか。
なぜ柑橘類がいいのか?その理由はこちら>>
■規則正しく食べる生活にシフトを
前回の記事で、夏バテになる子とならない子の違いは「食べられるかどうか」だと吉村さんが仰っていましたが、もともとの体質だけでなく、生活習慣でも「食べる力」は変わってくると言います。
やり方は簡単で、朝昼晩、食事時間をできる限り規則正しく設けること。