夏バテでどうしても食べられないときはゼリーだけでもOK? スポーツ管理栄養士が教える夏バテ対策
また、スポーツドリンクは水分補給だけでなく、エネルギー補給を目的としているものも多数あり、糖分が多めです。ですので、飲んだ後に少量の水で口の中の糖分を流すことを意識したほうが良いのだそうです。練習中の口腔内の不快感が軽減されるのと、虫歯予防にもつながるためなのだとか。
■プロサッカー選手はどうしている?
暑いのは子どももプロ選手も同じ。食事による夏バテ対策を彼らはどうしているのか吉村さんに伺うと、「夏バテ予防ではなく、パフォーマンス維持のために食事を意識し、必要なエネルギー量を満たすバランスの良い食事をする」とシンプルなお答えでした。
サッカーをする小学生の1日の必要カロリーは1日3000kcalと前述しましたが、プロサッカー選手は体格やポジションなどで差はありますが、1日3,000~4,500kcalを目標にしているそう。「食べることもトレーニング」というわけです。
夏バテは真夏だけの症状と思いがちですが、「秋バテ」といって秋にも夏バテと同じ症状に悩むケースも多々あるのだそう。
サッカーや勉強でパフォーマンスを維持するためにも、夏バテを秋まで持ち越さないようにしたいですね。そのため対策には食事や水分の選び方やタイミングが大きな手助けになります。
ぜひ、親子で意識して過ごしてみてください。
吉村俊亮(よしむら・しゅんすけ)
株式会社AND-U代表取締役。管理栄養士、NSCA-CPT、フードスペシャリスト、サプリメントアドバイザー、AHA-BLS-HCP。2012年より栄養指導を開始、サッカーの香川真司など世界で活躍する多くのトップアスリートをサポートしている。