数的優位を作る指導のコツ、どこを見て、何が見えていればいいのか理解させる教え方はある?
の代わりにコーンを置きます。コーンは動かないので、攻撃の成り立ちが理解しやすくなります。
コーンが自分と、ボール保持者の間にある場合「そこにいたら、パスがもらえるかな?」と尋ねましょう。子どもたちは「ここに行けばいい」とか「いや、こっちだ」言い出します。そこで、「でも、ゴールに向かって行きたいよね?どこがいいかな?」と良いポジションを探ってもらいます。
その段階が終わったら、実際にディフェンス(人)をつけて2対1をやってもらいます。その際「ディフェンスは相手のボールをとらなくていいから。そのまま立っていて」と伝えます。
コーンが人に替わるだけで、子どもがもつイメージは違ってきます。
一度やったら、次は「ディフェンスは足だけ出していいことにします」と話します。ディフェンスに近いボールは足が出されて止められます。
そこまできたら、その次はディフェンスは動いてOKにします。ここで初めて通常の2対1に。
そのような段階を踏ませてあげてください。
どのトレーニングも同じですが、子どもに技術を身に付けてほしいと思ったら、それを身に付けるためにトレーニングをどう分解するか。これが1つめのコツです。
それをコーチが自分なりに見つける必要があります。
■ボールをもらうためにどんな動きをして、何が見えているかを整理
2つめ。目の前で起きていることを鮮明にし、整理することです。
最終形の2対1に入ったら、子どもがボールをもらうためにどんな動きをして、何が見えているのかを、指導者自身のなかで鮮明にする必要があります。
そうすると、(自分の味方を見てないな)(ディフェンダーばかり見ているな)などと、さまざま発見、気づきが生まれたら、そこを伝えてください。
時には来た道を戻ってもいい。例えば「足だけ出して動かないディフェンス」の2対1を再びやってみます。
■どこを見て、どんなことが見えて、どんな動きをすればいいのか。正解を見つける時間をあげる
3つめは、自分なりの正解を「見つける時間」をあげること。
2対1の状況でどんな動きをするのか、どこを見て、どんなことが見えていればいいのかを認識させたら、その次に見るのは、ディフェンスがどのくらいの距離にいるかを認識させます。次にどこでどのタイミングでパスするのか?もしくは、自分でドリブルで進んでいくのか?プレーの選択です。そういった順番で丁寧に伝えてください。