子育て情報『強豪クラブに移籍してすぐにケガ。ひと月離脱の息子の力になりたい問題』

強豪クラブに移籍してすぐにケガ。ひと月離脱の息子の力になりたい問題

を伝えさせてください。

■子ども以上に親が悲観してないか。1か月の離脱はいくらでも巻き返せる

ご相談文を拝見して、お母さんがかわいいわが子がサッカー選手になりたいと言って頑張っているのを応援したい気持ちは、よくわかります。が、まだ9歳です。サッカー選手しか道がないような育て方はよくありません。

私は幾人ものプロアスリートのお母さんやお父さんにお会いしましたが、大成した選手の親御さんほどわが子の小学生時代を例えばこう振り返ります。

「小学生のときは楽しんでやってくれればいいと思っていた」
「まさかこんなことになるとは思わなかった」
「サッカーのことはわからないので、ほぼほぼタッチしていません。いつの間にかプロになっていた、という感じ」

皆さんそろって放任主義の子育てをされていました。


一方、お母さんは息子さんのサッカーに少々入れ込み過ぎているなと感じました。冒頭に書いたように、これからずっとサッカーを続けてプロになり30歳まで続けたとしてもまだ20年以上あります。

プロにならず高校生くらいまでやったとしても10年近くあります。強豪クラブに移籍してきたばかりとはいえ、ひと月サッカーができなかったことが理由で6年生まで試合に出られなくなる、とは考えられません。いくらでも巻き返せます。

と、私が書いたようなことを、できればお母さん自身がご自分で考えて伝えられるといいかと思います。ところが、お母さんは息子さん以上にショックを受けてしまっている状態のようです。

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■子どもがつらいとき親も一緒に落ち込むことは、のちの人間形成に影響が出ることも

この連載で幾度となくお伝えしたように、親は子どもの気持ちに「つらいねえ」「悲しいね」と共感してもいいけれど、「私もつらい」「私も悲しい」と同化してしまってはいけません。


親が同じように落ち込んだり心配したりすると、自分の一番近くにいて自分を一番理解しているお母さんからこんなに心配されている「ダメな僕(私)」というふうに、自己肯定感がダウンします。自己肯定感は、子ども時代のエンジンです。何があっても「自分は大丈夫」「今の自分でOKなんだ」という自尊感情がすべての行動と成長の機動力になります。この自己肯定感をどうアップさせるかを考えましょう。

自分に何かうまくいかないことがあるとお母さんがすぐに落ち込むので、大事なお母さんを悲しませないようトライしません。

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