子育て情報『選手のノイズになるから細かい声かけをやめたら、チームが盛り上がってない印象に...... 試合中の声かけ、何を心がければいい?』

選手のノイズになるから細かい声かけをやめたら、チームが盛り上がってない印象に...... 試合中の声かけ、何を心がければいい?

■子どもたちにとってサッカーが「自分ごと」になっているか

一つめ。全員が試合に出ているか?交代しながら出ているのか?自分も目の前で行われている試合に出ると思えば、その試合は「自分事(じぶんごと)」です。一方で、試合に出るのは先発メンバーだけ、交代してもひとりか二人といった状況であれば、その試合は子どもの目から見れば「他人事(たにんごと)」に映ります。

中学生や高校生には「チームのためにひとつになれ」「チーム一丸」といった価値観は通用します。しかし、サッカーの入り口である小学生には通用しません。

何より、そういった言葉で説得させるのではなく、全員をなるべく均等に出場させてほしいと私は思います。このような「試合における環境設定」に問題はないか、考えてみましょう。


■子どもたちのサッカー認知度は育っているか確認しようサッカーを理解してないと声が出ないもの

二つめは、サッカーの認知力が育っているかどうかを振り返りましょう。サッカーを知っているからこそ、ベンチから声を出せます。よく理解していなかったり、自信がなかったりすると声が出ません。

そのチームの子どもたちがどのくらいサッカーのなりたちを理解しているかは、ベンチメンバーがピッチにいる仲間にかける指示や声かけでそのレベルがわかります。

例えば、自陣のゴール前まで攻め込まれたとき、守備をしている選手がそのボールを取り返したとします。そのとき、子どもたちはどんな声かけをしているでしょうか?

「大きく蹴って!」とベンチから叫んでしまうチームはどうでしょうか?そうではなく、「ほら、キーパーがいるよ」とか「つないで!」と声をかけるチームは、多くの場合良いサッカーをしています。

つなごうとしてキーパーに戻してミスしたとしても、結果はどうでもよいのです。何も考えずただ蹴り出してしまえば、同じ場面がきて、カウンターに切り替えられるパスが出せるのに結局また蹴り出してしまいます。


■子どもが声を出しやすい環境か、チーム全体の雰囲気を観察しよう

三つめ。試合をしている子どもたちの様子はどうでしょうか?嬉しくて、楽しくて、生き生きと試合をしているでしょうか?

勝たなければいけない、ミスしてはいけないと委縮してはいないでしょうか?子どもは大人の目や周囲の目を気にして縮こまってしまうと、声は出ません。そういったチーム全体の雰囲気はどうなのかを、よく観察してください。

コーチは、試合までに準備するのが仕事です。

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