「育休を実は取得したかった」男性の本音。将来の不安が壁に
しかし、育休を取得しているという男性の取得期間は、4割以上が「1週間未満」。1か月に満たない、数週間の取得が全体の75%以上を占めています。
育休取得期間を男女で比較すると大きな開きがあり、「共働きで子育てをする」というスタイルは女性の育休で成り立っているというのが現状だと言えます。
■ 「本当は育休を取得したかった」男性の本音
では、本当のところ、男性は育児と仕事についてどのように考えているのでしょうか。
育休を取得しなかった男性の中には「取得したかったが、取得しなかった/できなかった」という人が23.7%いることが分かりました。
年代別に見ると、若い世代で「取得したかった」という人の割合が増えていますが、40代や50代でも一定の割合で同様の思いを持つ人がいることが明らかに。
取得できなかった理由として最も多かったのは、「周りに育休を取得している男性が(ほとんど)いないから」(52.7%)、次に「育休中の収入減が不安だったから」(40.3%)、「元の業務/ポジションに復帰できるか不安だったから」(19.9%)というものでした。
思い返せば、女性の産休・育休取得率が低く、結婚や出産を機に退職することが珍しくなかった時代、同じようなことを女性も悩みとして挙げ、「だから結婚しない」「だから産まない」という声もよく聞かれたものです。
世の中の風潮が変わり、社会や会社のサポートを得ながら仕事と子育てを両立するのが当たり前になった今、女性だけでなく男性に向けてもその取り組みの枠を広げていく必要があるのではないでしょうか。
【参考】
※ 男性の育休取得率は7.9%、取得できても1週間足らず ~ 取得しなかった人も2割超が「取得したかった」~