2世帯住宅に暮らす距離感がちょうどいい思い思いのリノベーション
愛着のあるものたちが、素朴な素材感が活かされた空間に味わいを加える。
「キレイすぎると落ち着かないんです」と善雄さん。キッチンという境を設けず多様性のある空間にしたかった、という暮らしの中心にあるダイニングテーブルで。
南北に開口があり光が通り抜ける。床には室内用ではないインドネシアのチーク材を張った。
キッチンには、少しずつ集めた古家具などをパズルのようにはめ込み、独創的な棚をアレンジ。
抜けのあるワンルームに
スケルトンにした空間に、あえて1カ所仕切りを設けたのはアトリエ。
「鉄加工ができる友人に頼んで、窓枠を作ってもらい、わざと錆びさせてガラスをはめ込みました」。現在は仕事部屋にしているが、保育園に通うお子さんがもう少し大きくなったら、いずれ子供部屋にする予定だそう。
「壁は後からいくらでも作れるので、最低限に。ベッドルームにも仕切りは設けませんでした」。
床と同じ古材を面材にして、壁一面に収納を設けたベッドルームは、サンルームからの明るい日差しで満たされる。
「ここに暮らすようになって、グリーンを育てるのも楽しくなりました」。
薪ストーブが鎮座するリビングで、家族で語らう暖かな時間も偲ばれる。