旗竿敷地での意外な解法子ども目線でつくった明るくて広い空間
構造と防火面でも役立っているほか、この袖壁は周囲から家族のプライバシーも守っている。
1階も同様で、玄関扉にガラスを使えたのも寝室の開口を壁の横幅いっぱいに開けられたのもこの袖壁が隣家との間にあるからだ。
南側に設けたトップライトから光が室内へと降り注ぐ。テレビの上の壁面前にはロフトスペースがつくられている。
キッチン部分の壁の高さは1.2m。リビングに座っている人からは調理している手元が見えない高さという。
玄関を入って左側に寝室、その奥に浴室がある。浴室はリクエスト通り「広く、かつ掃除がしやすい」ものになったという。階段は段板の裏にリブを設けずすっきりとしたデザインに。リブのかわりに蹴込みの部分に板を渡して補強している。
玄関前から敷地の竿の部分を見る。右の寝室部分の開口は壁の横幅いっぱいに開けられている。
寝室前から階段を見る。一筆書きのように続く手すりが美しい曲線を描いている。
将来は子ども部屋として使う予定の半地下の空間。
上のお子さんはこの半地下の空間が家の中で一番のお気に入り。朝起きるとすぐ「地下に行きたい」と言うほどという。
大人も満足
設計サイドでは夏場に2階の大開口を開け放しにしてベランダで子どもたちが水遊びをすることも想定したという。