外に閉じ中に開く緑の家緑道の緑と一体化したRC造の立体庭園
緑のプランターが建物の各所に設けられていて、上下の位置を少しづつズラすことで、それぞれの場所で雨と光が当たるようになっている。
「植栽のプランターは鉄筋コンクリートの構成の一部になっていて、梁の役目も果たしています」
竣工5年目の多田邸。年月とともに緑のボリュームが変化していく。
緑道の樹々と一体となった建物。
緑に歓迎されながら洗い出しの階段を昇り、2階の居住スペースのあるテラスへ。新関さんの設計らしい物語性のある階段。
窓を開け放てば、内と外がゆるやかにつながる。開放感が感じられる住まい。
最上階は、低い窓の外に屋上の緑が広がる。茶室にいるかのような落ち着く空間。
最上階の屋上の緑。ベンチの後ろのコンクリートのスラブの中にも深型のプランターがセットされている。
最上階のプランターにはアガパンサスが植えてある。水やりはタイマーがセットされた潅水ホースで行うので手間がかからない。
こだわり抜いたキッチンの設計
由喜さんはご自宅で料理教室「こゆきの食卓」を開催していることもあり、キッチンの設計には細かな部分までこだわった。
「調理器具や食器の数が多いので、効率よく収納できるよう引き出しの大きさを考えました。