鎌倉の景観に溶け込む緑の中に静かに佇む和を再構築した黒い箱
2階につながる階段には、壁一面に書棚を造作した。
「本棚は前に住んでいたところの1.5倍欲しいと思っていたんです。オフィスは都内にあるのですが、ここでも仕事ができますし、このスペースがあることで生活に余裕が生まれますね」。
大きな開口の向こうには庭の緑が広がり、外からの光を室内に運び込む。
「もともとここには昭和30年代の古屋が建っていて、庭には古い大木もありました。その木を残しながら、この場所で育ちやすそうな木を調べて、新たに植栽したんです。今は育っていくところを見守っています」。
豊かな自然を切り取る1階の開口。
まわりを散策してはどんな木が育っているのかを研究したそう。
モルタルがクールな水まわり。洗面には実験用のシンクを使用。
窓からの景色が心地いいバスルーム。緑を眺めながらの朝風呂も。
土間のような1階のスペースでは、仕事をしたり、本を読んだり、庭を眺めたり。
仕事机の向こうのDIYスペース。有孔ボードにツールを吊るす。
古道具屋で見つけたという、時代を感じさせる背負子が風情たっぷり。
薪ストーブありきで考えた
広々とした2階のLDKは、大人数で集まることの多いライフスタイルに合わせて設計。