旗竿地に立つ店舗併用住宅 半地下につくったのは“景色”を見渡せ、落ち着く大空間
玄関のガラス戸を開けると正面が焼き菓子店のスペース。場所をコンパクトにおさめるため商品の焼き菓子は桟の上に本のように立てかけて並べている。
景色がいい
この家に移り住んでから2年ほど。祥子さんは半地下の空間の東側に設けられた窓が気に入っているという。「わたしはこの窓が一番好きで、床に座ると視線が気持ちよく空まで抜けていくんです。電線も目に入らないし大きい建物もなくて隣の駐車場のところに人がいても視線が合わないのでカーテンがなくてもそんなに外が気にならない。
あと家の中にいながら天気や明るさの変化が感じられるというのもすごくいいなと思っています」
祥子さんはこの開口部から外を眺めるのが好きという。
譲さんは階段を上がりながら1階の景色が変わっていく感じが気に入っているという。
譲さんは半地下のダイニングテーブルに座っていることが多いという。「最近は家で仕事をすることが多くて、2階の書斎で子どもと並んで作業をしたりすることもあるんですが、夜、家族が寝てからはこちらのほうが落ち着くのでこの場所にいる時間が長いですね」
さらに「この場所の景色がいい」「目のやり場がたくさんある」とも。