開放的なつくりの中で癒されて暮らす モノが多くても気にならず、 オン/オフの切り替えもできる家
を狙ったという。
2階奥にある寝室。窓から離れの仕事場が見える。
中庭の奥につくられた仕事場。リクエストからあえて窓は建築基準法をぎりぎり満たす大きさのもののみに。
“ダサかっこいい”の集合体
この野中さんの話を聞いて加藤さんは「自分が住宅でやっていることとあまりずれていない」と話す。「僕は“ダサかっこいい”の集合体と言っているんですけど、世の中には単純にダサいのではなくてダサくてチープだからこそかっこいいというものがありますが、そういうものの集合体にしようということですね。だからラーチ合板も単体で見たら上品なものではないけれども、その使い方、見せ方、組み合わせの仕方とかでダサさかっこいいものにしようと。そのあたりちょっと似ている気がしますね」
離れの仕事場。独特の雰囲気を持つこの空間は単なるオカルト趣味ではなく“センスのいい下品”をコンセプトに内装がやり直された。左の赤いフレームはキン肉マン消しゴムを数十個貼り付けてつくったもの(野中さん曰く“断捨離アート”)、その右側にいくつか取り付けられていのはメデューサの頭で、石粉粘土でつくられたもの。
いずれも野中さんの自作だ。
癒されつくして
カウンセリングの内容は恋愛と仕事の悩みが主で結局は人間関係という。