開放的なつくりの中で癒されて暮らす モノが多くても気にならず、 オン/オフの切り替えもできる家
「お客さんの悩みって真面目に生き過ぎているというのがほとんどの原因で、僕が先陣を切ってふざけてやろう、ふざけ倒してやろう」ということで仕事場の内装を自らやり直したが、一方で住居スペースのほうは「癒されつくしてストレスのことを忘れるくらい」な感じで日々の暮らしを楽しんでいるという。
中でも気に入っているのがやはりこの家のメインとして考えたバススペース。「この風呂場はつくって本当に良かったなと思いますね。休日は温まってから冷たいシャワーを浴びて中庭で休むというのを何回も繰り返しています」。オン/オフのバランスもうまく取れてこの家での生活を心底満喫している、そのように見えた。
法規的な制約から単体で建てることができなかったため増築のかたちをとり、奥の部分で野中さんの実家とつながっている。
湿気が心配だったが、仕切りのない開放的なつくりのため梁に水滴がついて垂れることもなくまったく問題がないという。
左の道を進んで右に折れると実家がある。
手前の部分は簀の子にしたいとのリクエストがあったが、透過性などを考慮しエキスパンドメタルに。光量があるためいまはグリーンの「栽培コーナー」になっている。