生活感の薄い非日常的空間 ギャラリー的空間からギャラリーのある住宅へ
(幸代さん)。
玄関を入ると風除室があるが、これは飼いネコの逃走防止のためのもの。
メインのギャラリー側から見る。右が玄関。
店名はラテン語で「Quadrivium Ostium」。「十字路の入り口」という意味という。「さまざまな時代のさまざまな場所から縁があって集まってきたものを、また次へと引き継いでいく場所」という思いを込めて名付けたもので、それぞれがもつ「ストーリー性を大切にしていきたい」という。古代のギリシャの壺や後漢の時代の犬を象った像から鎌倉時代の阿弥陀像など幅広い古美術品がしっくりと空間に収まっている。いわゆるギャラリー空間の敷居の高さを感じられないのは「非日常的」とはいえ元々が住空間としてつくられたからだろう。
奥の左手の木床の部分がメインのギャラリースペース。
このスペースを以前は寝室として使っていた。
メインのギャラリースペースの壁にはジョルジュ・ルオーのリトグラフがかけられている。
古代ギリシアで紀元前7世紀頃につくられた壺。
寝室として使われていたようにはまったく見えない。
メインのギャラリースペースに置かれた銅鏡や鎌倉彫の香合など。
ユーモラスにも感じられるこの「加彩犬俑」