2017年7月26日 19:10
“YouTubeの歌姫” を発掘したイケメン監督が思う「言語より大切なもの」は?
では、監督にとってヒーロー的存在でもあるというピーターさんの魅力とは?
監督
フィリピンでは、一日の撮影が終わったらみんなにその日のギャラを払うんですけど、ピーターには最初にけっこうなギャラを払っていました。にも関わらず、最終日には5000円しか持っていない。でも、それはなぜかというと困っている人や親戚に配っちゃってたからなんですよ。
僕だったら、「家賃や支払いがあるな」とか「次はここに旅行したいな」とかになっちゃうんだけど、彼にはそれがまったくなくて、「いまここにある何かを大事にする」ということなんですよね。でも、それはなかなかできないことなので、かっこいいなと思いますし、さすがだなと。僕は本当にピーターを尊敬していて、彼のことは出会った瞬間からすごいと思ってましたけど、それは彼が画面に映っているだけでみんなが感じることができるはずです。
今回、プロデューサーがイタリア人で、カメラマンが日本人という以外、全員フィリピン人だったこともあり、英語とタガログ語のみの現場。そんななかでも、あえて通訳を入れずに、すべての人と直接向き合ったという監督ですが、それはこれまでセルビアやヨーロッパ、フィリピンを中心に活動されてきた経験があるからこそ。