2017年8月25日 12:00
犬山紙子「結婚当初『子どもが欲しい!』と思えなかった」その心の内は…
小誌でも活躍中の人気エッセイスト、犬山紙子さんの新刊が反響を呼んでいる。『私、子ども欲しいかもしれない。』は“子どもを持つこと”について真剣に考えた、自身初となる妊娠・出産・子育てに関する本だ。
「“女の人は結婚すると自然と子どもが欲しくなるもの”。世間ではそんなふうに思われていますが、『本当にそうなのかな…?』という疑問が昔からあったんです。私自身、32歳で結婚をしましたが、最初は『子どもが欲しい!』とは全然思えなくて。仮に子どもを持ったとしても、仕事と育児の両立ができるのかも、不安材料の一つでした。そこで、ためしに周りの人に聞いてみると、同じような気持ちを抱えている人が意外と多いことに気づいたんです」
子どもは欲しいけれど、育児や仕事との両立に不安を抱えている人、そもそも子どもを持つかどうか悩んでいる人、子どものいない人生を選択しようとしている人。
そんな、さまざまな形の“どうしよう”に寄り添いたいと取材をスタートさせた。
「子どものいない友人から育児経験者まで、いろんな方に話を聞いたり、アンケートに答えていただきました。ありがたかったのは、どの方も『こうしたほうがいい/こうするべき』ではなく、『自分の場合はこうだったよ』という話し方をしてくれたので、まったく説教くさくならなかったところ。