くらし情報『制度より風土が大事? 「ジェンダーフリー」に必要なこと』

2017年9月3日 20:00

制度より風土が大事? 「ジェンダーフリー」に必要なこと

女性議員を増やすために、「クオータ制」といい、定着するまで候補者や議席の一定比率を女性に割り当てるというもの。北欧諸国はこの方式で男女の議員数の格差を減らしました。日本は女性議員が極めて少なく、下院の比較で193か国中164番目に低いんです。企業で見ても女性管理職の割合は平均6. 9%。少しずつ増えてはいるものの、それでも1桁台にとどまる。国が女性の活躍を訴えていながら、こういう結果になっているのは残念なことですね。

ワークライフバランスの立役者である佐々木常夫さんは、うつ病の妻と3人の子どもを抱え、家のこともしながら時短勤務を実現させ、東レで役員にまで上り詰めた人。佐々木さんは「制度より風土が大事」と話していました。


労働力が足りないから女性を使う、という後ろ向きな理由ではなく、本当の意味でのジェンダーフリーを実現するには、子ども時代からの働き方教育を徹底する必要があるのかもしれません。日本にとっては男女格差はまだまだ根深い問題なんですね。
制度より風土が大事? 「ジェンダーフリー」に必要なこと

堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN

※『anan』2017年9月6日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子

(by anan編集部)

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