2015年6月16日 12:00
ビートルズを表紙に初起用した男の軌跡『テリー・オニール写真展』
若き日のザ・ビートルズ。新聞・雑誌のフロントページで最初に彼らを紹介したのは、オニールだった。“The Beatles, London,1963”(C)Terry O'Neill
1960年代に音楽、映画、ファッション界の新しいアイコンを次々と見出し、撮影。ミック・ジャガーやポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン…。
錚々たる人々と親交を結ぶほか、数々のハリウッドスターが撮影時に彼を指名し、“時代の気分を作り上げていた”とまで評される、イギリス出身の写真家テリー・オニール。彼の展覧会『テリー・オニール写真展』が、ブリッツ・ギャラリーで開催中だ。
オニールが写真を始めたのは22歳の頃。もともとはジャズのドラマー志望で、“とりあえず”勤めた職場で与えられた写真撮影の仕事から、思わぬキャリアが始まった。音楽やファッション、アートなどで新スタイルが日々生まれ、カルチャー全体が大変革期を迎えていたロンドンで、オニールは当時珍しかった35ミリのカメラを使い、動きのあるカットを数多く捉えた。
今回は、今なお活躍を続けている彼の50年に及ぶアーカイブの中から、代表作約30作を展示する。