2017年10月1日 20:00
AI“超進化”の影にあなたのSNSが…科学者や起業家が警鐘!
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「シンギュラリティ」です。
まもなく訪れるかもしれないその時、共存の道は?
シンギュラリティは「技術的特異点」と訳され、人類の知能を超える人工知能(AI)が誕生する地点のこと。シンギュラリティを越えると、人工知能が自分で、自分の行動規範を判断できるようになります。2045年と言われてきたそのタイミングも、もっと早まり、2020年代には迎えるのでは?という意見も出ています。
加速する進化の様子をみて、一定の歯止めが必要なんじゃないかと、スティーブン・ホーキング博士らの科学者や、自動運転車を開発したテスラ・モーターズのイーロン・マスクなど起業家たちが、警鐘を鳴らしています。
人工知能がこれほど進化のスピードをあげられた最大の理由は、SNSやクラウドサービスの普及。私たちが日々、大量にネット上にアップする文章や画像データをもとにディープラーニングをし、翻訳技術や画像認証、音声認識などの技術を鍛え上げたんですね。
ただ、AIがつねに正しい判断をするとは限りません。昨年3月にマイクロソフト社が人工知能Tayにツイッター上で人間と会話させる実験をしましたが、一部の人から差別的な発言を集中的に受けた結果、「ヒトラーは正しい」