くらし情報『「画鬼」と呼ばれたスター絵師 その陰に英国人弟子がいた』

2015年7月6日 22:00

「画鬼」と呼ばれたスター絵師 その陰に英国人弟子がいた

コンドルの画技の上達を喜び、暁斎が1年ほどかけて制作し、進呈。弟子にこそ伝統的絵画を贈ろうという、師匠の心境が垣間見える。≪大和美人図屏風≫明治17-18(1884-85)年京都国立博物館寄託8月2日まで展示。

コンドルの画技の上達を喜び、暁斎が1年ほどかけて制作し、進呈。弟子にこそ伝統的絵画を贈ろうという、師匠の心境が垣間見える。≪大和美人図屏風≫明治17-18(1884-85)年京都国立博物館寄託8月2日まで展示。

それぞれ全く画風の異なる、4作品。実はこれらは、どれも同じ人物が描いたものなんです!

作者は、幕末明治に活躍し、「画鬼」と称された絵師・河鍋暁斎(かわなべきょうさい)。
今、『画鬼・暁斎‐KYOSAI幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』が東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中です。

暁斎は、6歳で浮世絵師・歌川国芳(うたがわくによし)に入門し、9歳で狩野派に転じるなど正統派のキャリアを重ねながら、他の流派や画法も貪欲にとり入れて、ユーモラスで型破りな絵を描きました。

そして展覧会名に名を連ねているジョサイア・コンドルとは、そんな暁斎の弟子である英国人建築家。元々日本美術愛好家だった彼は、明治10年にお雇い外国人として来日すると、暁斎に心酔。日常生活ではもちろん、旅先にまで付いて回り、また暁斎のいまわの際にもその手を握っていたなど、その師匠愛はただならぬもの。絵を学ぶとともに、師の作品を海外に広めることにも深く貢献しました。

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