2017年11月28日 13:00
最新ラブストーリー『パーティで女の子に話しかけるには』注目の理由は?
映画では実際にそのときのテイクを使っているんだけど、本当にすごかったね。
今回のテーマのひとつにあるのはパンクですが、監督は「いまこそパンクが必要な時代」だと感じてこの映画を作ったという。
では、監督にとってのパンクとは何ですか?
監督
僕がパンク音楽ですごく好きなのは、暴力的な喜びがあるところなんだ。つまり、象徴的で古くて役に立たないものを壊して、新しいものが生まれる余地を作るというのがパンクだというふうに思っているんだよ。
そして、僕はすべての文化、すべての時代に違うバージョンのパンクというのが存在していると考えているんだ。だから、それは森林が健康的に大きく育っていくために、必要としていないゴミみたいなものを自然火災で燃やして育っていくようなもので、たとえるなら「健康的な森林火災」と言えるんじゃないかな。
そんなパンクの精神をこの作品ではどう表現しようと思ったのですか?
監督
今回、パンクというのはひとつのスタイルにすぎないと思っていて、物語は『ロミオとジュリエット』により近いよね。つまり、2人が属しているサブカルチャーはあまり外側のものを入れないような傾向がある。でも、愛を通して2つが交錯することで、よりよい新しいものを作っていくことができるということなんだ。