2018年1月14日 08:00
わっ、かわいーっ!…話題の「考え抜かれたヘタウマ絵」を見てきた!
考え抜かれたヘタウマ
素朴な作品が多いため、もしかして熊谷画伯ってちょっとヘタ…? と思ってしまうかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。展覧会では若いころに描いた裸婦像や肖像画なども展示されていますが、デッサン力の高さに驚かされます。
重厚な油彩画から次第に明るくシンプルな画風に変わっていきましたが、ただ単純化したのではなく、色彩学などの科学的根拠に基づいてヘタウマ画風を確立。
例えば《稚魚》という作品では青地の背景に赤い魚を描くことにより、色彩の効果で魚が動いて見えるように計算されているとのこと。ヘタウマの背景には画家のさまざまな努力と工夫が盛り込まれていたようです。
会場では油彩画のほかに水墨画や書も展示。特に、即興で仕上げられたという書が何とも味わいがあり、画家の人柄が伝わってきます。
この展覧会は3月21日まで開催。ぜひ足を運んで熊谷画伯の魅力に触れてみてくださいね。
Information
会期:~3月21日(水・祝)
休館日:月曜日(ただし 2月12日は開館)、2月13日(火)
時間:10:00 ~ 17:00(金、土曜日は20:00まで、入館は閉館30分前まで)