2018年1月25日 18:30
あまりのリアルさに僧侶が涙…貴重な秘仏を集めた展覧会へ行ってみた
最初の展示室では国宝となっている高倉天皇直筆の書《高倉天皇宸翰消息》(展示期間:~2月12日)をはじめ、肖像画や工芸品を楽しめます。
続く部屋では、弘法大師・空海ゆかりの国宝、「三十帖冊子」が登場! 空海と同じく“平安の三筆”と称されている橘逸勢(たちばなのはやなり)の書も見ることができます。
(会期中の2週間、1月16日~28日までは全帖公開)
そして圧巻なのが、こちらの展示室。仁和寺の観音堂が再現されています!実際に安置されている33体の仏像がずらりと並び、背景には高精細画像で壁画をリアルに再現。ふだん観音堂は僧侶の修行場所として使われていて非公開となっているため、今回の機会はとても貴重です。(こちらのコーナーは、一般のお客様の撮影が可能となっています)
実際に仁和寺の観音堂で修行されたお坊さんがこの展示室をご覧になり、あまりのリアルさに「修行中を思い出して涙が出た」と話していました。
最後の展示室では、仁和寺と御室派寺院の貴重な秘仏や本尊などが勢ぞろい。どの仏像も、ふだんはめったに見られないものばかりです。特に、大阪・葛井寺(ふじいでら)の国宝、《千手観音菩薩坐像》は必見中の必見。