2015年7月23日 08:00
堤真一が「迷える大人」へアドバイス! 「苦しいかもしれないけど…」
そういう反骨精神が、僕の前に進むエネルギーになってもいたんですが、やっぱり年をとると、そういうエネルギーって変わってくるんですよね。
――自分のなかで本当の価値観が定まってきたということではなく?
というより、自分のなかにこだわりみたいなものがなくなってきたんだと思います。いままで絶対嫌だと思っていたことも受け入れられるようになって、全部がいいし、全部がスゴいって思えるようになりました。最初の頃はそのことに戸惑いもあったけれど、いまは逆に視野が広がったのかなって思っています。
――きっかけは何だったんですか?
やっぱり年をとったってことでしょうね。ここ5~6年くらい、気力で乗り切ろうとしても、以前のように体は頑張れなくなってきているわけです。そうなると、気持ちもノっていかなくなって、一時期は、もう芝居に対しての情熱がなくなったのかなって思って、悩んだりもしていたんです。でも最近、それが自然と楽しければいいやって思えるようになってきた。
パアッと目の前が明るくなるって感じじゃないけれど、ドツボからは抜け出せたのかなって気がしてます。
――読者に向けて人生の先輩からアドバイスをいただけますか。