2018年5月16日 18:00
焦ってない…? 注目作『29歳問題』から学ぶ正しい30代の迎え方
それは……。
長編デビューをはたしたキーレン・パン監督!
もともと、香港では有名な舞台女優であり舞台演出家としても活躍中のパン監督ですが、この作品は2005年に制作・脚本・主演を兼ねた自身のひとり芝居を映画化したもの。
では、そもそもこの題材を選んだきっかけは何ですか?
監督
その当時、私自身がちょうど30歳のときでしたが、周りの女友だちは30歳を目前にしたら、まるで台風がやってくる前の「戸締りをしなきゃ!」みたいな感じで一斉に大騒ぎしだしたんです。
私には全然そういう気持ちがなかったのですが、「なんでそんなに大変なの?」と見ているうちに、もしかしたらこういうテーマを描いたらおもしろいのかなと思うようになり、舞台版の脚本を書き始めたんです。だから、登場するキャラクターは、私の女友だちがモデルになっていたりします。
そんなふうに周りが騒いでいるなか、監督は29歳から30歳になったときはどのような心境でしたか?
監督
そのとき、私は自分のために脚本を書いていて、これを演じたいと思っていたので、それより先の将来がどうなるのかについては、実はあまり考えていませんでした。周りの人たちは、それぞれ志を持って、30歳のときにはこうならなければいけないとか、いつまでに結婚しなければいけないとか、そういうのがあったみたいですけど。