2018年6月2日 11:00
「俳優とは付き合うな」鬼才アルベール・セラが女子に忠告するワケは?
なぜなら、動員のことしか考えていないのに、さもその作品の質がいいものだと観客に思わせて、操作しているように見えるからなんだ。
そういう状況には自然と憎しみが湧いてきて、それと戦いたいと思うことが、僕の原動力でありエネルギー。人々はいまのメディアによって目をくもらされてしまっているから、その目を開かせなければいけないとも感じるし、そういう意味でも、芸術や作家主義の映画を擁護することはとても重要なことなんだと思っているよ。
それでは最後に、これから観る方に向けてメッセージをお願いします!
監督
『ルイ14世の死』は僕の作品のなかでも、動員数という点でもっとも成功を収めた作品なので、日本の観客にとっては私を知ってもらういい導入になるんじゃないかな。顔の表情だけで、複雑な感動を伝えることができる素晴らしい俳優の神秘的な演技も見れるし、僕の周りでは、この映画を観て好きでないと言った人はいないので、みなさんもきっと好きになってくれると思っているよ。
僕は他人に対して絶対的な信頼を寄せることをしない人間なので、友人であっても、自分と趣味の合う人であっても、彼らの好みに対してはいつも警戒心を持っていて、つねに自分の目で判断するようにしているんだ。